3.動物の世界
(3)脊椎動物のなかま
(7)ハチ・チョウ・ガ以外の昆虫のなかま
(405)ヤゴはエイリアンのように
「あれあれ? これは何ですか。エイリアンみたいですよ。」
「エイリアンではないよ。これはヤゴだよ。つまり,トンボの幼虫さ。たぶんオニヤンマだね。」
「へえー。ヤゴを見ただけでトンボの名前が分かるなんて,やっぱりオー君は昆虫ものしり屋さんですね。」
「あのね,これだけ大きなヤゴといえば,やっぱりオニヤンマ系だね。よく見ると,体のまわりにたくさんの毛が見えるだろう。これも特徴だね。」
「このヤゴどうしたのですか。」
「これはね,4年生のSくんが谷保天満宮の近くの川で見つけたらしいよ。」
「へえー。それはすごいですね。ところで,ヤゴはいつ『さなぎ』になるの。」
「おっととと・・・。トンボは不完全変態といって,さなぎにはならないんだ。」
「そのとおりだね。チョウやカブトムシは,完全変態でとちゅうでさなぎになるけど,トンボやバッタやカマキリなどは,幼虫からそのまま成虫になるんだ。」
「へえー。そうなんですか。ところで,上の写真の右側は,ちょっとちがうような感じですが,何をしているのですか。」
「これがおもしろいんだよ。エサが近づくとね,ヤゴは突然下くちびるを伸ばしヒョイッとつかまえてしまうんだ。これはなかなかの見ものなんですよ。一度,花ちゃんにも見せてあげたいな。そのようすは,まるで,エイリアンのようで,迫力満点なんだよ。」
「ぜったいに見たいです。ところで,他にもいろいろな写真がありますね。」
「カエルは,1年生のMさんが見つけて持ってきて見せてくれたんだ。」
「こうやって見ると,とてもかわいい顔をしていますね。」
「目の横がちょっと黒いすじになっているのが特徴で,ニホンアマガエルだね。シュレーゲルアオガエルというイケメンもいてね,カエルの世界もとてもおもしろいよ。」
「カエルのとなりにも何かいますね。トカゲ? イモリ? ヤモリかな?」
「カナヘビだよ。2年生のSくんが持ってきて見せてくれたんだ。」
「『四つ足の生き物』として,『てくてく自然散歩』にもあったね。」
「そうだね。けんさくを見れば,ばっちり分かると思うよ。」
「うわあー! ヘビ! こわい!」
「このヘビは2年生のHくんが見つけたらしいのさ。首のまわりに黄色いすじがあるだろう。だから,ヤマカガシかもしれないんだ。」
「ヤマカガシだったら,毒もあるから手でさわったりしないで気をつけよう。それから,生き物と遊んだ後は,必ず手を洗うことをわすれないでね。」