1.身近な自然の観察
(7)気象現象
(373)雲のいろいろ
「きれいな紅葉ですね。」
「いいだろう。これは,展覧会の次の日に,てくてくしてきた写真だよ。」
「紅葉もきれいだけど,雲もきれいだな。」
「うれしいね。今日は雲のお話をしようと思ってね,この写真をのせたんだ。」
「ところで,モンタ博士! 空に浮かぶ雲って,どんな雲があるのですか。」
「うれしいね,いい質問だね。この前,『てくてく自然散歩』でも雲の正体が分かったと思うから,次は雲の名前調べ,雲の分類にチャレンジしよう。」
「そもそも,雲ってどのくらいの種類があるのですか。」
「雲はね,植物や昆虫みたいにたくさんの種類はなくて,とても少ないんだ。雲は,いろいろな高さや形から,大きく10種類に分けられているのさ。」
「へえー。10種類。少ないですね。すぐに覚えられますね。これから雲を見つけたら,何という雲かいろいろと調べてみます。」
「それはえらいね。感心だね。それでは,予習のためにモンタ博士が雲について下にまとめたので,それを見るといいよ。」
「いろいろな名前があるんですね。」
「『巻』とか『高』とかいう文字がいっぱいで,わからなくなりますね。」
「『乱』という文字もありますね。」
「二人ともよく気がついたね。『巻』という文字がつけば高い所,『高』がつけば中くらい,『巻』も『高』もなければ低い所の雲なんだ。それから,『乱』がつけば,雨をふらせる雲ということなんだよ。」
「なるほど,そうすると覚えやすいですね。ところで,雲は,いつも空に浮いているように見えるのはなぜですか。」
「ほほー。それはまたいい質問だね。雲をつくる雲つぶは,雨つぶと同じようにゆっくりと下に落ちていくけれど,下から上がってくる空気に押し返されているんだ。」
「なるほど,そういうことだったのですか。何だか雲が身近なものになった感じです。これからも,いろいろな雲について自分たちで調べていきます。」