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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (7)気象現象きしょうげんしょう
(353)ペットボトルと気圧きあつはなし
花ちゃん
「フッタ博士はかせ! きのうは,ポテトチップスのおはなし,ありがとうございました。」 

オーくん
「とってもよくかりました。」          

「そんなによろこんでもらって,とてもうれしいね。それでは,きょうはペットボトルのおはなしだよ。」
フッタ博士

花ちゃん
「どんなおはなしかな。わくわくドキドキします。ね―! オーくん。」

オーくん
「そうですね。それでは,フッタ博士はかせ,よろしくおねがいします。」

「ここにへこんでしまったペットボトルがあるんだ(校長室前こうちょうしつまえ展示中てんじちゅう)。これは,5年生ねんせいった八ヶ岳やつがたけ野外やがい体験たいけん教室きょうしつ閉校式へいこうしきせたものなんだ。あのときからっぽのペットボトルにふたをしただけだったね。それが,国立くにたちかえってきたときには,ぺしゃんこになってしまったんだ。」
フッタ博士

オーくん
「どうしてぺしゃんこになってしまったのですか。」

「それはね,ポテトチップスとまったくぎゃくということなんだ。したをよくるといいよ。」
フッタ博士

写真
花ちゃん
「え! 説明せつめいというのは,それだけですか。」

「そうだよ。でも,それだけではつまらないから,まえでペットボトルがぺしゃんこになる実験じっけん,つまり,大気圧たいきあつの実験をしてみよう。」
フッタ博士

オーくん
「わーい。おもしろそうだ。どうやるのですか。なに用意よういするのですか。」

「ペットボトルとおだけでいいよ。おとをたててつぶれるからものだよ。」
フッタ博士

花ちゃん
「ねえねえ,フッタ博士はかせ。どうやるのですか。」

「まず,おをちょっとポットからそそれ,すぐにふたをするんだ。」
フッタ博士

オーくん
「それから,それから?」

水蒸気すいじょうきでペットボトルがパンパンにふくれるんだ。」
フッタ博士

花ちゃん
「それから,それから?」

「それを確認かくにんしてからふたをゆるめると,シュッとおとがして,内部ないぶ空気くうき水蒸気すいじょうきといっしょにされるということなんです。」
フッタ博士

オーくん
「すると,すると?」

「ここからが大事だいじなんだけど,すぐにふたをきつくめなおすんだ。」
フッタ博士

花ちゃん
「すると,すると?」

「ペットボトルないは,水蒸気すいじょうきでいっぱいになっているけど,やがて,そと気温きおんで水蒸気がやされ,みずにもどる。すると,なか空気くうき圧力あつりょくがり,外の空気の圧力のほうたかくなるので,つぶされるんだよ。」
フッタ博士

オーくん
「へえー。おもしろそうな実験じっけんですね。やってみよっと!」

使つかわないけど,熱湯ねっとう使つかうのでをつけよう。おうちのひととやるといいね。それから,ペットボトルは耐熱性たいねつせいのあるものを使用しようしましょう。」
フッタ博士

花ちゃん
「ペットボトルというのは,いろいろなかたちがありますね。」

「そのとおり。六角ろっかくタイプのものは,かくばっている部分ぶぶんほねのような役割やくわりをはたすので,まるいタイプとはつぶれかたがちがうかもね。」
フッタ博士

オーくん
「いろいろなタイプやおおきさでやってみるのもいいね。」

すこしずつつぶれるのもあれば,突然とつぜんバコン! とおおきなおとをたてるものもあるから,『時限じげんバクダン』ではなく,『時限バコン』というんだよ。」
フッタ博士

ポテトチップスとペットボトルのおはなしをした本当ほんとう理由りゆうは・・・
 たかやまのぼると,気圧きあつ変化へんかけるのは,ポテトチップスのふくろだけではありません。子供こどもたちも普段ふだんちがった標高ひょうこうたかところって,からだなか調子ちょうしくるうものです。そんな高山こうざんで2はくもするのですから,十分じゅうぶんからだをつけましょう・・・というおはなしをしたかったからなんです。
   てくてく自然散歩シリーズ
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