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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (7)気象現象きしょうげんしょう
(352)ポテトチップスと気圧きあつはなし
花ちゃん
「フッタ博士はかせ! このまえはウインナーソーセージのおはなしありがとうございました。」

オーくん
「また,なにかおもしろいおはなしかせてくれるんですか。」

「もちろんだよ。みんなのまわりには,はてな? なぜかな? どうしてかな? という,おどろきや不思議ふしぎ世界せかいがいっぱいあるんだよ。」
フッタ博士

「それでは,フッタ博士はかせ! 『フッタワールド』のおはなしをどうぞおねがいします。」
モンタ博士

「それでは,これも5年生ねんせい八ヶ岳野外やつがたけやがい体験たいけん教室きょうしつでのおはなしだけど,ポテトチップスとペットボトルのお話をしよう。」
フッタ博士

花ちゃん
「え! ポテトチップスとペットボトル?」

オーくん
「ポテトチップスをべながら,ペットボトルのおちゃむというおはなしかな。」

「ちがうんだよ。『気圧きあつ』のおはなしなんだよ。」
フッタ博士

オーくん
なんですか。その『気圧きあつ』というのは?」

「まず,みんなのあたまうえには,にはえない空気くうきはしらっかっているということなんだよ。」
フッタ博士

写真
花ちゃん
「それとポテトチップスとは,どういう関係かんけいなの。」

「ポテトチップスのふくろもこの気圧きあつされているんだ。袋のなかにも気体きたいがあって,気圧にたいしてかえすから,いつもるようなおおきさになるんだよ。」
フッタ博士

オーくん
「それで,それで・・・。」

「それで,このふつうのポテトチップスのふくろを5年生ねんせいのみんながのぼった長野県ながのけん飯盛山めしもりやま(1643メートル)にってくよ。」
フッタ博士

花ちゃん
「そんなの無理むりですよ。ここは国立くにたちですよ。」

「それができるんだ。フッタ博士はかせが『ワープ!』とさけぶと移動いどうできるんだ。
フッタ博士

 ということで,フッタ博士はかせが『ワープ!』とさけびました・・・すると。
オーくん
「あ! さっきまでのポテトチップスとちがうぞ。」

花ちゃん
ふくろふとりました。不思議ふしぎです。」

オーくん
「フッタ博士はかせ! これはどうしてですか。」

写真
飯盛山めしもりやまみたいなやまでは,それだけ標高ひょうこうたかくなっているということは,あたまうえっている空気くうきあつまりがそれだけすくなくて,気圧きあつひくいということなんだ。スナック菓子がしふくろは,地上ちじょうってったときくらべて,袋のなかの気圧はわっていないんだ。それで,袋のそとの気圧に比べて,袋の中の気圧のほうが高くなる。したがって,袋の内外ないがい気圧差きあつさで袋がふくらむということなんだよ。」
フッタ博士

花ちゃん
「なるほど,フッタ博士はかせ。よくかりました。つまり,ポテトチップのなか空気くうき関係かんけいしているのですね。」

「まあ,そういうことになるけどね。本当ほんとうは,ふくろには空気くうきはいっていないのさ。」
フッタ博士

オーくん
「え! それって,どういうことですか。」

ものは,空気くうきにふれるとあじにおいやいろわってしまうことがあるんだ。これをむずかしい言葉ことば酸化さんかというけど,ふくろに空気をれてしまうと,ポテトチップスのあぶらが酸化して味や匂いが変わってしまうので,本当ほんとうは,『窒素ちっそ』を入れているのさ。また,味や匂いをまもり,おいしさをたもつためだけでなく,窒素で袋をふくらませることで,こわれやすいポテトチップスを守っているということなんだ。」
フッタ博士

花ちゃん
「ふーん。そうなんだ。よくかりました。」

オーくん
「ところで,ペットボトルのおはなしは?」

「あ! ごめん,ごめん。そのおはなしはまた今度こんどね!」
フッタ博士

オーくん
「フッタ博士はかせ! またたのしみにしています。」

   てくてく自然散歩シリーズ
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