2.植物の世界
(8)植物の名前・分類・特性について
3.動物の世界
(7)ハチ・チョウ・ガ以外の昆虫のなかま
(343)カブトムシとキノコ登場
「みんな! 見て見て! カブトムシだよ。」
「よかったね。すごいね。このカブトムシは,学校の落ち葉置き場で見つけた幼虫をずっと育ててきたものなんだよ。」
「これは,校長室前ですね。先週はモグラがいたし,今週はアオダイショウがいたりカブトがいたり,いろいろな生き物がいっぱいで,わくわくドキドキですね。」
「そうだね。モグラ・・・アオダイショウ・・・,この次は何が出てくるのかな。何だろう。恐竜なら,ティラノサウルスがいいな。でもちょいと大きいか。」
「恐竜なんて出てくるわけないでしょ。ところで,モンタ博士,下のカブトムシの写真は何か変ですね。」
「何がどう変なのかな。」
「ふつうのカブトムシとちがって,写真右のカブトムシの色が変ですね。」
「あー。そういうことか。このカブトムシはね,さなぎから出てきたばかりなんだよ。だから,こんな色をしているんだ。それに,この茶色の部分をさわってごらんよ。おもしろいよ。」
「あ! かたくない。ふにゃふにゃだ。やわらかいよ。」
「そのとおりだね。このカブトムシは,どのくらいでかたい羽になるんだろう。モンタ博士も知らないよ。観察したらおもしろそうだ。みんなで見てみよう。」
「はーい。分かりました。それから,写真左のものは何ですか。見たことないわ。」
「そういえば,ぼくも見たことないな。ひょっとしてカブトムシのさなぎの抜けがらかな。」
「ピンポーン。そのとおり。さなぎの抜けがらだね。なかなか見ることができないものだよ。茶色の体をしたカブトムシや抜けがらなど,飼って観察していると,いろいろなことが分かっておもしろいね。」
「よーし。いろいろな虫を飼って観察することにしよう。」
「あれあれ? 下の写真はなあに。」
「これは,3年生のTくんが持ってきて見せてくれたものだ。初めは何かなと思ったけど,よーく見るとキノコなんだ。」
「ドングリから出ているキノコなんて初めて見るぞ!」
「このドングリは,たぶん,マテバシイのドングリにまちがいないね。それにしてもよく見つけたね。気づいたね。感心・感心だね。」
「このキノコは何という名前ですか。」
「いろいろなキノコの図鑑で調べたら,スエヒロタケというキノコらしいよ。」
「へえー。聞いたことない名前だな。」
「そうだね。分からないことがいっぱいでいいんだよ。だから,おもしろいのさ。」
「自然の世界は,おどろきでいっぱいですね。」
「自然の世界は,いろいろな発見でいっぱいですね。」
「国立七小のまわりには,いろいろな生き物でいっぱいだ。」
「モンタ博士! 校庭のアサガオが咲いていました。」
「ほほー。よく気がついてくれたね。うれしいね。このアサガオは,フッタ博士といっしょに,エアコンの室外機のフェンスの所に置いたのさ。みんなに『夏』を感じてもらえればいいなあという気持ちで置いたのさ。さあ,みんなで夏を発見しに行こう。ひまわり色の太陽がもくもく入道雲をお供に,本物の夏がもうすぐそこまで来ているよ。」