1.身近な自然の観察
(3)季節と生物
3.動物の世界
(1)動物の生殖
(339)あせってなあに?
「オー君。このごろ暑くなりましたね。」
「そうですね。お日様は出ないけど,梅雨はむしむし暑くてこまるね。」
「絵のように,お日様が出ると,もっと暑くなるね。」
「今日は,みんなで『あせ』について考えてみましょう。」
「あせは何のために出てくるのかな。あせが出ると,ハンカチでふかなければならないし,とってもめんどうだな。あせはいやだな。」
「あせは出てこないほうがいいかな。あせって,いったい何なんだろ。」
「あせって,体の中の水分がひふの外まで出てきたものですね。」
「そうだね。あせって,ぬれた体の表面がかわく時に,熱をうばってくれて,それで,体の温度を下げてくれるものなんだ。」
「へえー。そうなんだ。ということは,あせって,出てくれたほうがいいものなんですね。体を守るためにあせをかくのですね。」
「つまり,暑い時に,体の温度が高くなりすぎないように,熱をにがしてくれるということですね。そして,体の調子を整えてくれるものなんですね。」
「あせって,とても大切なものさ。下の絵に汗腺(あせのもと)というものがあるだろう。ここからあせが出てくるんだよ。」
「どんどんあせをかいたほうがいいということですね。よーし! あせをどんどんかくぞ。ところで,あせって,どうしてしょっぱいの。」
「いい質問だね。あせのほとんどは水だけど,少し塩が入っているんだ。だから,あせをかいたら,水分といっしょに塩分(しお)もとろう。そして,あせをかいたらそのままにしないで,ハンカチでちゃんとふくことが大切だね。だから,ハンカチは毎日持っているようにね。」
「分かりました。これからも,毎日ハンカチを忘れないようにします。それにしても,人間の体って,とてもよくできているんですね。とてもいい勉強になりました。ところで,まったく関係ないかもしれませんが,『とりはだ』ってありますが,あれって,どうして出るのですか。」
「とりはだって,なんだっけ。」
「急に寒くなったりすると,ひふの表面がぶつぶつになるでしょ。あれよ。」
「あー! あれか。分かった。」
「これ,いい質問だね。とりはだというのは,毛をたてる筋肉が寒さのために縮んでしまって,毛の根本をもちあげるからできるんだよ。」
「なるほど,そういうことですか。暑かったり,寒かったりするけど,人間の体って,本当によくできているんですね。すごいですね。」
「そのとおりだ。これからも人間の体の不思議をいろいろと考えていこう。」
カバの汗は赤い
モンタ博士は見たことはありませんが,ある本に書いてありましたが,カバの汗は赤いそうです。
どんな汗なのか本物を見てみたいものですね。また,犬は汗をかく代わりに口を開けて舌を出して
「ハアーハアー」と息をするんですよね。犬は,汗の代わりによだれを出しながら,熱を下げる工夫
をしているというわけだ。動物もいろいろな方法で暑さ対策をしているということですね。この他にも
いろいろな方法で暑さや寒さ対策をしているのでしょう。世の中には不思議が本当にいっぱいだね。