5.各学年の授業実践・地域活動
(5)5年生
(336)5年生が学校で田植え
「あれあれ? 5年生が何かやってるね。」
「これは,きのうの5年生の田植えのようすですね。みんな楽しそうですね。」
「田植えといえば,いつもは国立市の農業委員の人たちといっしょに,第三中学校の近くに行ってやっているね。」
「第三中学校の近くの田植えは,やめたんですか。」
「そうではないんだ。第三中学校の近くの田植えを終えて,国立第七小学校の田植えをしているんだよ。」
「そうですね。この写真は学校ですね。はじっこに池も見えますね。ぼく,学校に田んぼがあるなんて知りませんでした。」
「わたしもです。5年生のために新しく田んぼを作ったのですか。」
「そうではないんだよ。フッタ博士が発見してくれたんだけど,数十年前に,田植え用として作ったそうですが,その後,もったいないことに,埋め立ててしまったというわけさ。」
「モンタ博士も,ちっとも気がつかなかったんだよね。」
「そうだよ。それで雑草ばかりだったので,去年はコスモスを植えたのさ。」
「つまり,20年~30年ぶりの学校の田植えということなんだ。」
「自分たちで植えたイネが毎日見られるということは,すごいことですね。」
「成長のようすが見られるのはうれしいですね。」
「そうだね。雑草が出てくるかもしれないね。そんな時には,5年生みんなで雑草を取ろう。」
「そうしましょう。でも,イネって水の中で育つでしょ。水はどうするのかな。」
「はじっこに水道の蛇口があるだろう。これで水の心配はなさそうだね。」
「本格的な田んぼなので,バケツ稲とはちがってたくさん収穫できるのかな。」
「そうだね。しっかりと世話をすれば,大収穫まちがいなしさ。」
「イネかりも自分たちでするんですね。」
「それも楽しそうですね。でも,台風が来ないか心配ですね。」
「それから,稲が実ってもスズメとかに食べられちゃうかも心配だな。」
「そうだ! みんなでスズメが来ないように,『かかし』も作ろう。」
「そうだ! そうだ! そうしよう。」
「お米ができるまでにはいろいろな苦労があるんだよ。でも,それを毎日自分たちで見たり体験したりできることはすばらしいね。」
「今までは,田植え体験といっても,田植えと稲刈りの2回だけしか田んぼに行かなかったけど,これからは毎日見られるんだ。」
「よし! ぼくは,イネがどのくらい大きくなるか,毎日調べて,そのようすを記録するぞ。」
「記録するだけではなくて,イネの背の高さなどを測って,表やグラフにしたらよく分かるかもしれないね。」
「そうだ! そうだ! そうしよう。『国立七小イネ』よ! 大きくなあれ!」
「丈夫に育て! そして,おいしいおにぎりが食べられますように。よろしく。」