トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
(7)ハチ・チョウ・ガ以外いがい昆虫こんちゅうのなかま
(333)オトシブミのおはなし その2
「オトシブミの仲間なかまにはいろいろとあってね,『ゆりかご』の種類しゅるいつくかたかたちにはちがいがあるけど,っぱをいてそだての『ゆりかご』を作る習性しゅうせいはみんなおなじなんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「どうやって,『ゆりかご』をつくるのですか。」

つぎはフッタ博士はかせがかいてくれたもので,とてもかりやすく,この絵をただけでかるとおもうけど説明せつめいするね。」
モンタ博士

オーくん
「なんだかわくわくドキドキしてきたね。」

「まず,メスのオトシブミは,若葉わかば両側りょうがわから主脈しゅみゃく(まんなかにあるたてせんのようなもの)にかってるんだ。」
モンタ博士

写真
花ちゃん
「それから,それから・・・。」

したからあしでたれがった葉をすこしずついていくんだ。」
モンタ博士

写真
オーくん
「それから,それから・・・。」

「オトシブミの種類しゅるいによってかたはいろいろあるけど,巻いたっぱのなかたまごむというわけさ。」
モンタ博士

写真
花ちゃん
「それから最後さいごまでいて,ポトンッ! ととすのですね。」

写真
「そのとおりだね。今日きょう,モンタ博士はかせってきたエゴツルクビオトシブミは,『ゆりかご』をとさずに,そのままつけているんだよ。まあ,いろいろとあるのさ。」
モンタ博士

オーくん
一匹いっぴきのオトシブミが,『ゆりかご』をつくるのには時間じかんがかかるのでしょうね。」

「よいところにがついたね。どのくらい時間じかんがかかるとおもう。」
モンタ博士

花ちゃん
「ふーむ。かんない。5ふんや10ぷんではわりそうもありませんね。」

残念ざんねんながらたことないけど,1時間じかん~1時間じかんはんかかるそうだよ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー。それを一匹いっぴきのメスがぜんぶやるなんてすごいな。」

花ちゃん
ちいさなむしおおきな仕事しごとというわけですね。」

「『ゆりかご』のなかたまごから幼虫ようちゅうまれると,まわりは全部ぜんぶ『ごはん』だらけというわけさ。また,てきからは何枚なんまいもあるっぱでまもられているんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
安心あんしんして幼虫ようちゅうおおきくなれるから,『ゆりかご』というわけですね。」

オーくん
「『お弁当箱べんとうばこつきおうち』という意味いみかりました。」

花ちゃん
「モンタ博士はかせ! オトシブミはおかあさんのつくってくれた『ゆりかご』のなかっぱをべてからどのくらいで変化へんかするのですか。」

たまごから孵化ふかした幼虫ようちゅうは,2週間しゅうかんくらいでさなぎになるそうなんだ。」
モンタ博士

オーくん
「それから,成虫せいちゅうになるのですね。」

「そうだね。さなぎから10ほどで成虫せいちゅうになるというわけさ。『ゆりかご』がくさまえ成育せいいくかんりょうするというわけで,とってもうまくできているんだ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー。すごいむしですね。」

花ちゃん
幼虫ようちゅう一匹いっぴきそだつのに十分じゅうぶんなエサがあり,てきからたまごや幼虫をかくすための『おうち』なんですね。オトシブミって,本当ほんとうにすごいむしですね。」

「さっき説明せつめい不足ぶそくだったけど,っぱの両側りょうがわからっていくとったけど,このとき,葉っぱをふにゃふにゃさせてきやすくするために,主脈しゅみゃくにもきずれて水分すいぶんとおりをめるそうなんだ。また,乾燥かんそうからまもるために,『ゆりかご』を何重なんじゅうにも巻いてあるというのもすごいね。さらに,ほかむしによって,ゆりかご』にちょっとでもあなけられたら,幼虫ようちゅうはその穴を自分じぶんのウンチでふたをしてしまうというから,ますますすごい虫だね。」
モンタ博士

花ちゃん
ちいさなむしおおきな仕事しごとをするんですね。本物ほんものてみたいです。」

オーくん
自分じぶんでもオトシブミがおおきくなるのを観察かんさつしてみたいです。」

「モンタ博士はかせ成虫せいちゅうまでそだてたことがないんだ。それで,校長室前こうちょうしつまえいとくからてごらん。『ゆりかご』のあまりもあるから,ほしいひとにあげるね。どんどんりにおいで。ってまーす。」
モンタ博士

   てくてく自然散歩シリーズ
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