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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
(5)ハチのなかま
(331)クロオオアリ
写真
花ちゃん
「うわあー! おおきなアリですね。」

4年男子1
「すごいだろう。ぼくがつけたんだ。あさ登校とうこうしてときにね。それで,モンタ博士はかせに見せるためにってきたんだ。」

「いいだね。えらいね。もうモンタ博士はかせはうれしすぎてなみだちゃうよ。」
モンタ博士

4年男子
「それにしてもおおきなアリですね。こんな大きいの,あまりいませんね。」

「そうだね。とてもおおきいからアリのからだ様子ようすがよくかるね。このアリの体をつかんで,こうするとね・・・おもしろいよ。」
モンタ博士

 そして,モンタ博士はかせは,4年生ねんせいうえにアリをちかづけました。すると・・・。
4年男子
「あ! いたい! おおきなあごでかまれた。」

「よーくてごらん。人間にんげんはあごが上下じょうげにあるけど,むしたちのあごはほとんどが右左さゆうだろう。これは発見はっけんだ。まあ,いたいおもいをすることも観察かんさつだね。」
モンタ博士

4年男子
「ところで,おおきさはどのくらいだろうね。」

4年男子
定規じょうぎはかってみようよ。」

4年男子
「すごいよ。2センチもあるよ。」

4年男子
なんという名前なまえのアリなんですか。」

「いっしょに図鑑ずかん調しらべてみよう。」
モンタ博士

ということで,みんなでペラペラと図鑑ずかんひろげててみると・・・。
「これはたぶん,クロオオアリかもしれないね。」
モンタ博士

4年男子
「でも,モンタ博士はかせ,クロオオアリのおおきさは,7~13ミリとありますが。」

「よいところにがついたな。これはたぶん女王じょおうアリだろうね。」
モンタ博士

4年男子
「え! アリにも女王じょおうなんているんですね。」

「そうなんだ。アリはハチとおな仲間なかまなんだね。これが大切たいせつなことでね。むしはいろいろな種類しゅるいがいて,名前なまえるのは大変たいへんだけど,大切なことは,なんの仲間かをることなんだ。アリもハチと同じように,女王じょおうからだおおきいのさ。」
モンタ博士

4年男子
「でも,このアリにははねがないけど・・・。」

「5がつか6月になると,女王じょおうアリは結婚けっこん飛行ひこうのためにからてくるんだ。」
モンタ博士

4年男子
「それで,それで・・・。」

女王じょおうアリはメスだろう。そこで,オスのアリと交尾こうびをすると,つくるんだけど,はねはじゃまだから自分じぶんってしまうというわけさ。」
モンタ博士

4年男子
「それで,オスはどうなってしまうのですか。そのあと,メスと仲良なかよくくらすの。」

「オスは交尾こうびするためだけにきているみたいで,交尾がわるとすぐにんでしまうのさ。いろいろなハチもこのようにしているんだよ。」
モンタ博士

4年男子
「そして,どうなるのですか。」

あたらしいづくりがはじまるのさ。」
モンタ博士

4年男子
「それじゃ,女王じょおうアリ。つまり,5がつ,6月におおきなアリをつかまえて,つちをたくさんれてえば,アリの観察かんさつができるということですか。」

「そのとおりだね。その女王じょおうアリはどんどんたまごんでいくんだ。そして,1ぴきの女王アリを中心ちゅうしんとした家族かぞく集団しゅうだんをつくってくらすのさ。」
モンタ博士

4年男子
「そうすると,アリだらけになってしまうかもしれませんね。」

「ところがそうでもないんだ。クモやアリジゴクやサシガメなど,いろいろなものがいて,えすぎないようにバランスよくできているのさ。」
モンタ博士

女王じょおうアリをつかまえてから,自分じぶんでアリの生活せいかつ観察かんさつするためのキットがネット販売はんばいえるそうです。くわしくは調しらべてみましょう。」
フッタ博士

   てくてく自然散歩シリーズ
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