3.動物の世界
(3)脊椎動物のなかま
(325)ドジョウのおなら
「あれあれ? 何かいるみたいですね。」
「そうだよ。これは,3年生のA君が谷保天満宮の近くでつかまえたんだよ。」
「たくさんいるみたいですね。」
「小さいのから大きいのまで,細長いのはみんなドジョウですね。モンタ博士。」
「そのとおりだね。よく知っているね。感心感心。さすがオー君だ。ところで,水の中の生き物にもいろいろいるけどね,水槽に入れたときに,ハヤ,フナ,コイ,メダカなどはいつも泳いでいるだろう。でも,このドジョウやナマズ,カジカなどは,水槽の底でじっとしていることが多いんだ。」
「へえー。モンタ博士は,お魚もよく知っているんですね。」
「そんなことないよ。モンタ博士は植物や昆虫のことはある程度分かるけど,生き物全般のことについては,あまりくわしくないんだ。いま勉強中だよ。そこで,今度,モンタ星からお友達の『フッタ博士』に来てもらったんだ。」
「フッタ博士! A君が持ってきてくれたドジョウは普通のドジョウかな。」
「口ひげが5対,つまり10本あるからまちがいなくドジョウですね。」
「フッタ博士! ドジョウには,他にもいろいろな種類がいるのですか。」
「そうだね。世界には160種類くらい。日本にも数種類いるけど,すべては見たことがないんだ。そのうち,フッタ博士が飼ったことがあるのは,ホトケドジョウとシマドジョウなどかな。」
「へえー。フッタ博士もいろいろなことをよく知っているんですね。私は花ちゃんといいます。これからもよろしくお願いします。」
「はーい。よろしく。ところで,『どじょっこふなっこ』という歌があるんだよ。」
♪春になれば しがこ(氷)もとけて
どじょっこだの ふなっこだの 夜が明けたと思うべな♪
「それから,ドジョウはおならをするんだ。知っていたかな。」
「え! おなら。」
「ドジョウは,水面で口から吸い込んだ空気をおなかの腸にためて,腸から酸素を呼吸する『腸呼吸』というものをします。そのため,水の中の酸素が不足しても生きていけます。ときどき,吸い込んだ空気を出すためにおしりから『おなら(あわ)』を出すんだよ。」