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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
(2)動物どうぶつからだのつくりとはたらき
(319)シカのつの
写真
オーくん
「うわあー! なんだこれ? がいこつとつのがあるぞ!」

花ちゃん
「キャー! こわい!」

「ごめんごめん。こわいとおもひとは,もうないでください。ごめんなさい。」
モンタ博士

オーくん
「モンタ博士はかせ! これはなんですか。」

「これはね,モンタ博士はかせ宝物たからものなんだ。シカのあたまほねつのだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「モンタ博士はかせ本物ほんものですか。」

「もちろん本物ほんものだよ。すごいだろう。」
モンタ博士

オーくん
「モンタ博士はかせ! シカって,やまにいるシカですね。でも,どうしてモンタ博士がっているのですか。おしえてください。」

「よくいてくれたね。このシカは,伊豆いず半島はんとう植物しょくぶつ採集さいしゅうったときに,つけてひろってきたのさ。」
モンタ博士

花ちゃん
つけた? ひろってきた?」

「そうだよ。モンタ博士はかせはね,あちこちに植物しょくぶつ採集さいしゅうくけど,みちのないやぶのようなところでもどんどんくんだよ。そのとき,このシカをつけたのさ。」
モンタ博士

オーくん
「シカってそんなにいるんですか。」

「シカはね,あちこちのやまでたくさんえていて,やまくさをどんどんべてしまって,こまっているそうなんだ。このシカも駆逐くちくされたものだろうね。」
モンタ博士

花ちゃん
「シカって,どういう動物どうぶつなんですか。どうしてシカにはつのがあるのですか。」

「いい質問しつもんだね。どうしてか? なぜか? と興味きょうみ関心かんしんをもつことはとても大切たいせつだね。オーくんは,動物どうぶつについて物知ものしりだからっているかな。」
モンタ博士

オーくん
図書室としょしつほんいてあったけど,シカのつのって毎年まいとしわるそうなんだ。」

「さすがオーくん。よくっているね。それからそれから・・・。」
モンタ博士

オーくん
「まず,シカのつのはオスだけのものなんだ。季節きせつによってどうびるかというと,シカの角は,おおきな角でも4がつにはみんなちてしまうんだ。」

花ちゃん
「そのあとはどうなるの。」

オーくん
「すぐあたらしいつのえ,きた角にはかよっててどんどんおおきくなるのさ。」

花ちゃん
「へえー。そんなにどんどんおおきくなるんだ。おどろきですね。それから・・・。」

オーくん
「8がつにはまり,かたいりっぱなつのになるんだ。」

花ちゃん
「ふーん。どうやっておおきくなるかはかったけど,なぜつの必要ひつようなの。」

オーくん
あきになると,オスはメスをひとめしようとするけど,ほかにもメスをもとめてやってくるオスがいるでしょ。そうすると,オスたちはつの使つかってたたかうんだ。」

花ちゃん
「つまり,たたかうための武器ぶきというわけですね。」

オーくん
「そうだね。けるとげないといけないし,メスはりっぱなつのをもったオスをえらぶというわけさ。おとこはつらいよ。」

花ちゃん
「なるほど。オスもつのからだおおきさをてみて,自分じぶんよりつよいかどうかをみきわめるということですね。」

オーくん
「りっぱなつのをもつオスほどつよく,たくさんの子供こどものこすことができるわけさ。」

花ちゃん
「オスのシカにとって,つのはとても大切たいせつなものなんですね。」

「つまり,メスにモテるためのものなんだよ。ライオンのたてがみ,クジャクのきれいなはね,セイウチのきばなどは,きていくうえでむだになることもある。でも,メスにモテるために必要ひつようなものなんだ。どんなかたちおおきさ,ながさなのかを動物どうぶつえんたしかめてみるのもたのしいよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「そのとおりですね。はじめはこわいとおもってていましたが,じっくりとたりかんが えたりすることが大切たいせつなんですね。もっといろいろとりたくなりました。」

オーくん
「ぼくももっともっとりたくなりました。なにほかにはもっていないのですか。」

「よくいてくれたね。それでは,モンタ博士はかせのもうひとつのたからものである『カモシカ』もせてあげよう。それではまた今度こんどね。おたのしみに!」
モンタ博士

   てくてく自然散歩シリーズ
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