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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
(7)菌類きんるいのなかま
(313)シイタケ物語ものがたり その2
写真
オーくん
「あ! これはシイタケだ。」

花ちゃん
「そうですね。学校がっこううらいまたくさんのシイタケができていますね。」

オーくん
「シイタケはうまいよね。いておしょうゆをつけるといいんだ。」

べたりするのもいいけど,今日きょうは,シイタケを科学かがくしよう。」
モンタ博士

花ちゃん
「シイタケを科学かがくする? なんだかおもしろそうですね。」

「ところで,はなちゃん・オーくん。シイタケは植物しょくぶつかな? 動物どうぶつかな?」
モンタ博士

オーくん
動物どうぶつではないみたいだから,植物しょくぶつということかな。」

花ちゃん
植物しょくぶつならたねとかあるでしょ。シイタケの種っていたことないわ。」

「シイタケはキノコで,おもちにえたり,お風呂場ふろばくろくこびりつくカビとおな仲間なかまなんだ。菌糸きんしえるカビやキノコをまとめて菌類きんるいというのさ。」
モンタ博士

オーくん
植物しょくぶつでもなく,動物どうぶつでもなく,なんだか中途半端ちゅうとはんぱなものなんですね。」

「でもね,その中途半端ちゅうとはんぱなキノコだが,生態せいたいけいといっていろいろなもの自然しぜんなか生活せいかつしていくうえでとても大切たいせつ存在そんざいなんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「もうすこかりやすくおしえてください。」

「まず,シイタケはたおしたからえるキノコだけど,シイタケはれ木のなか菌糸きんしというものをめぐらせて,木を分解ぶんかいしながら栄養分えいようぶんをとっているんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「シイタケに栄養分えいようぶんをとられたはどうなるのですか。」

「そのうちにどんどんちて(くさって)しまうわけなんだ。つまり,シイタケばかりではなく,おおくのキノコは,菌糸きんしめぐらせてきているんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
れてしまって,そのあとはどうなってしまうのですか。」

れてしまうということは,分解ぶんかいされるということで,そのうちつちになってはやしもりそだてていくというわけさ。」
モンタ博士

オーくん
「へえー。キノコって,けっこう役立やくだっているものなんですね。」

「そうだね。はやしもり栄養分えいようぶんというのは,キノコのはたらきによってうまく循環じゅんかん(ひとまわりして,もとにもどり,それをくりかえすということ)してたもたれるということなんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
中途半端ちゅうとはんぱのようなキノコでも,自然界しぜんかいではとても大切たいせつ存在そんざいなんですね。」

「そうだね。自然界しぜんかいにはむだなもの,いらないものなんてないのさ。それぞれがみんな,それなりの理由りゆうがあってきているんだね。」
モンタ博士

オーくん
「ところで,さっきキノコにはたねなんかないとったけど,どうやってえるのかな。」

「なるほど,さすがオーくん。おもしろいところにがついたね。はなちゃんもオー君も,キノコのたね? みたいなものをてみたいかな?」
モンタ博士

花ちゃん
たいです。りたいです。」

「それでは,キノコのたね?のおはなしをまた今度こんどにしてあげよう! けっこう簡単かんたんることができるし,自分じぶんでもつくれる? というかできるんだよ。」
モンタ博士

オーくん
自分じぶんでもつくってることができる? どういうことですか。」

シイタケはどうして『だし』にるのに使つかうのか?
 むかしから,だしをるには,動物性どうぶつせいのだしと植物性しょくぶつせいのだしをわせると,相乗そうじょう効果こうかによってよりおいしくなるとわれています。動物性の旨味うまみ成分せいぶんはイノシンさん,植物性の旨味成分はグルタミン酸です。たとえば,動物性の鰹節かつおぶしと植物性の昆布こんぶとは相性あいしょうがとてもよいので,わせておいしいだしが取れるそうです。ところで,シイタケもだしを取るのによく使つかわれます。シイタケの旨味成分は,グアニル酸であり,それがイノシン酸やグルタミン酸とどのような相性をしめすのでしょうか。ともかく,おいしいだしでおいしいごはんべたいものです。
   てくてく自然散歩シリーズ
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