2.植物の世界
(3)被子植物(双子葉類)のなかま
(303)ギンモクセイ
「オー君! いよいよ秋ですね。お空が真っ青で気持ちいいですね。」
「そうだね。校庭のコスモスも満開だね。コスモスってきれいなお花だね。」
「そのとおり。私,コスモス大好き。ピンクのお花がいっぱい咲いて,国立七小の校庭は最高ですね。」
「あれあれ? ねえねえ花ちゃん。とてもいいにおいがするけど何かな。」
「そういえば,いいかおりね。気持ちよくなるし,心も安らぐわね。何があるのかな。どこからするのかな? そうだ。校庭をてくてくして見つけよう。」
「あ! あれだ。オレンジ色の小さな花がついている木だよ。」
「思い出したわ。これはキンモクセイだわ。とてもよいかおりね。」
「モンタ博士にも教えてあげよう。」
「モンタ博士! キンモクセイがとてもいいかおりです。」
「よく気がついたね。えらいね。そういうものに気がつくことがすばらしいね。ステキだね。秋になると風が気持ちいいね。あれこれと,秋の花が咲いて目を楽しませくれるね。キンモクセイはモンタ博士もお気に入りの花なんだ。」
「モンタ博士,キンモクセイというのは,ふだんはあまり目立たない木ですね。」
「そうだね。1年中葉っぱをつけている木であまり変化がないけど,花の時だけ,この一週間くらいだけだけど,そのすばらしさを感じさせてくれる木だね。」
「花はとても小さいけど,たくさんあるから,いいかおりがするんですね。」
「そうだ。このキンモクセイの花はオレンジ色だけど,白っぽい花があってね,それを『ギンモクセイ』というんだよ。この前,ある所で見つけてね,みんなに見せたくてもらってきたんだ。校長室前に置いとくから,キンモクセイと見くらべてごらん。何か気がつくことや大発見があるかもね。」
「キンモクセイがかおったり,コスモスがたくさん咲いたり,とてもいい季節ですね。秋の虫の鳴き声もよく耳にするね。」
「そのとおりだね。いよいよ来週からは10月だね。」
「まさに秋本番というところですね。」
「そうだね。カレンダーをめくりながら季節を知るのではなく,自然のいろいろな様子に気づいてほしいね。」
「この国立七小の近くには,谷保天満宮の森もあれば,多摩川がつくったハケの林もいっぱいですね。それから,ちょっと歩いて一橋大学の構内をてくてくするのもいいですね。生き物もいっぱいいそうで楽しそうですね。」
「これからも身の回りの自然の姿にも目を注ぎ,すてきな感性を培ってほしいと願っていますね。」
「ハイ! よーく分かりました。みんなで楽しくてくてくしよう。」