3.動物の世界
(7)ハチ・チョウ・ガ以外の昆虫のなかま
(299)ルリボシカミキリの青
「モンタ博士! ルリボシカミキリをつかまえました。」
「なに? S君。ルリボシカミキリ? ほんとう? すごーい!!!」
「モンタ博士,そんなにうれしいですか。」
「もちろんだよ。モンタ博士の一番のお気に入りの昆虫さ。」
「そんなにうれしいんですか。見てもらって,ぼくもうれしいです。」
「いろいろな昆虫の中で,何が一番好きですかとよく聞かれるけど,やっぱり,このルリボシカミキリだね。この美しさは半端じゃないね。動く宝石だね。よく見てごらん。水色にほんのちょっと緑がかった体の色がいいね。そして,黒い紋とのコントラストがめちゃくちゃ鮮やかで最高だ。また,ちょっと長めの触覚がかっこいいね。触覚の各節の基に黒い毛が集まっているので,少しふくらんでいるように見えるだろう。それがまたいいね。さらに,このルリボシカミキリは完品(触覚が切れていたり,足が欠けていたりしない状態の完璧な物)だから,またいいね。この美しさは,みごとだね。感動感激ものすごく抜群だね。ブラボーだね。拍手パチパチパチだ。」
「そんなに喜んでもらって,ぼくとてもうれしいです。」
「ところで,どこでどうやって捕まえたのかな。」
「おうちのクヌギの木に,モモやミカンなど甘いものを入れたトラップをしかけたんです。ぼくのおうちに今もあるよ。カブトムシやカナブンなどがいっぱいゲットできるんだ。」
「え! おうちにある。よし! 見に行こう!」
・・・ということで,S君のおうちに行くと・・・
「いいトラップだね。モンタ博士もよく作ったよ。バナナや黒砂糖やハチミツ,さらに焼酎も入れたりするともっといいよ。おうちの近くで,いっぺんに十数匹のカブトムシを捕ったこともあるよ。」
「このルリボシカミキリ,モンタ博士にあげます。」
「え! くれる? せっかく捕ったのに,申し訳ないよ。でも,ほんとうにもらえるの? ありがとう×∞! 心から感謝します。うれしいなうれしいな×∞。」
「昆虫ゼリーもあげるね。大事にしてね。」
「もちろんさ。夏休みは責任をもって飼うね,二学期には校長室前において,みんなで毎日観察をしよう。ほんとうにどうもありがとうございました。」
※その後,夏休みの間,ていねいに世話をしていたのですが,8月中旬に死んでしまいました。その美しさを後世に残すために標本にしました。ああ! 残念無念。申し訳ない。
昆虫トラップについて
(虫を捕まえたい人は,おうちの人にもよく読んでもらおう)
夏は昆虫の季節。昔は昆虫採集をしては,学校の先生に褒められたことがよくあります。が,最近は大人の昆虫離れが進み,親もそして先生も昆虫嫌いが多くなり,正しくその価値を評価してくれないこともあるのは,とても残念です。『昆虫採集は科学のはじめの大事な一歩』なのに・・・。ところで,昆虫トラップを仕掛ける場合には自宅がよいと思いますが,それ以外でも,国立七小の学区ならば,ハケ付近などもいいかもしれません。また,谷保天満宮などもいろいろな虫がゲットできることでしょう。ただし,地主の人に許可をもらうことも必要です。なお,トラップには,スズメバチなども来るから注意しましょう。さらに,使い終わったら,自分できちんと片づけることも忘れずに。