3.動物の世界
(5)ハチのなかま
(261)ハチのひみつの世界 11 「竹筒バチゲットマシーンづくり」
「今日は,竹筒バチをゲットするためのトラップ(わな)の作り方を教えてくれるんですよね。モンタ博士。」
「楽しみですね。どうやって作るんですか。」
「まず,はじめに,みんなのおうちの近くでアズマネザサをさがそう。上の写真は,モンタ博士のおうちの近くで撮影したものなんだ。」
「アズマネザサ? どういうササなんですか。」
「アズマネザサというのは,『シノタケ』ともいうんだ。もし,それがないときには,ふつうの竹でもいいよ。」
「それで,どうやって作るんですか。」
「長さは20㎝くらいがいいらしいよ。下の写真のように節をかた方に少しのこすくらいがいいそうなんだ。」
「その長さに切ってからどうすればいいんですか。」
「それでおしまいさ。」
「え! それでおしまい。それだけなんですか。」
「そうなんだ。そこでね,大切なことは,いろいろな太さのものを用意するということなんだ。」
「それはどうしてですか。」
「それはね,いろいろなハチがいるだろう。そのためなのさ。だから,いろいろな太さのものをあれこれとまぜまぜして,たばねておいておけばいいんだ。つまり下の写真のようにしたものを用意すればいいね。」
「うわあー,ずいぶんとたくさんありますね。どのくらいあるんですか。」
「そうだね。30本くらいかな。これを今年は6つの場所に置くつもりさ。」
「ほかに気をつけることはないのですか。」
「そうだね。一番大切なのは,その竹筒を置く場所なんだ。」
「どこでもいいというわけではないのですね。」
「いろいろな場所に置いて,どういう場所がハチのお気に入りの場所かを調べることも楽しいかもね。でも,今回は,確実にハチがとれる所に置きましょう。写真を見てごらん。こういう場所がいいのさ。何か気がつくことはないかな。」
「うーん。ただの畑のような所ですね。そのどこに置けばいいのかな。」
「おうちのような所があるけど,そういう所かな。」
「そうなんだ。納屋ともいうけど,いろいろな農作業をする道具などを入れてある物置みたいな所がベストだね。畑があって,青虫やいろいろな幼虫がいるだろう。それに,山も少しあるね。そういう所が最高だね。」
「ところで,その物置のどこに置けばいいの?」
「そうだね。軒下というけど,屋根のすぐ下などがいいね。それに,雨にかからない場所がいいね。」
「花ちゃん,とっても楽しみだね。」
「そうね。どんな種類のハチがゲットできるのかな。わたし,今年の夏休みの自由研究にするわ。」
「おいらもやりたいよ。それじゃ,いっしょにやろう。竹筒バチゲットプロジェクトの開始だ。」
竹筒バチゲットトラップの作り方裏ワザ
20
㎝ほどに
切ったアズマネザサを,
事前に
写真のようにナイフのようなもので
裂いておき,その
後,ビニルテープなどで
巻いておくと,
観察する
時にとても
便利です。この時,アズマネザサの
管の
真ん
中を裂くのではなく,やや
偏って裂くことにより,その
後の
観察がとてもしやすくなります。また,どのような
種類の
竹筒バチがゲットできたかを
調べた
後は,そのまま,
元の
場所に
置いておけば,ハチたちは
羽化して
飛び
立つことでしょう。