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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (1)昆虫こんちゅう植物しょくぶつ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (5)ハチのなかま
(250)わったっぱとむし不思議ふしぎ関係かんけい その2 -ハキリバチ
写真
花ちゃん
「きのうの()わった()っぱと(むし)のふしぎな(かん)(けい)その1』はおもしろいお
(はなし)
でしたね。」

オーくん
今日(きょう)は『その2』ですね。どんなお(はなし)なのかな。(たの)しみだ。あれあれ! (うえ)写真(しゃしん)はなんだろう。」

(うえ)写真(しゃしん)をよく()てごらん。(とく)矢印のところに()をつけて見てごらん。(なに)()がつくことがないかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「えーっと,これはコナラの()っぱですね。」

オーくん
(みっ)つの矢印があるけど,どれもみんなきれいな(まる)になっているね。これは,モンタ博士(はかせ)がコンパスか(なに)かを使(つか)って()ったんですか。」

「ちがう,ちがうよ。これはね,ある()(もの)()べたあと,(せい)(かく)には()()ったあとと()ったほうがいいかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「どうしてこんなにきれいに()られているのかしら。」

「そうだね。すぐに(こた)えを()すのはやめて,さあ,みんなで(かんが)えようよ。ふだんとちょっとちがうことや,変化(へんか)しているところを()つけることも(たの)しいね。矢印のマークはないけど,(ほか)()っぱでも(まる)()られているところがあるけど,()かるかな。」
モンタ博士

オーくん
「うん,あるある。写真(しゃしん)(みっ)つの矢印(ほか)に,5こくらいあるね。」

花ちゃん
「わたしにも()かったわ。でも,どうしてこんなにきれいな(まる)なの。」

「それでは正解(せいかい)()うとね,これはね,あるハチのしわざなんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「ハチって,()(つく)ったり,(ひと)をさしたりするハチですか。」

「ハチといってもいろいろなハチがいるんだよ。くわしくはそのうちまたお(はな)しするけど,このハチはね,()っぱを()るので,ハキリバチというんだ。(ひと)をさしたりしないから安心(あんしん)していいよ。」
モンタ博士

オーくん
「なるほど。()っぱを()るから,『()()りバチ』ですね。よく()かります。でも,(なん)で葉っぱを切る(ひつ)(よう)があるの。」

花ちゃん
()っぱを()べるのではなくて,葉を()るんですね。ということは,その葉っぱを(なに)かに使(つか)うのかな。」

「そのとおりさ。このハキリバチは,その(あと)()()った()っぱを(たけ)(つつ)につめて()(づく)りをするんだよ。また,あるハキリバチは,(すな)(なか)に巣を作るんだけど,その(とき),切り取った葉っぱを巣のかべにはりつけたりするんだからおどろきだね。」
モンタ博士

オーくん
「へえー,すごいことをするんだね。でも,ハキリバチって,どのくらいで,()っぱを(まる)()()としてしまうのかなあ。」

「おもしろい(しつ)(もん)だね。ある(ひと)がずうっと(かん)(さつ)して1(まい)()っぱを()()とすのにどのくらいかかったかを調(しら)べたそうなんだ。そしたらね,ほんの10(びょう)ていどで切り落としたそうだから,またまたびっくりだね。」
モンタ博士

オーくん
「へえー,すごいね。(ちい)さな(むし)でもすごいんだね。」

「ところでさ,このハキリバチはいつごろ,()っぱを()ると(おも)う。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうですね。(はる)(なつ)(あき)のどれかしら・・・。あ! 春だわ。若葉(わかば)(とき)一番(いちばん)()っぱもやわらかいからですね。」

「そのとおりだね。でも,もし,いろいろと()()った()っぱがあって,もしかたい葉っぱがあったら,どうすると(おも)う。」
モンタ博士

オーくん
「すてちゃうのかな?」

花ちゃん
「せっかく()()ったのに,もったいないわね。」

「そこがまたまたおどろきなんだ。()っぱが(すこ)しかたい(とき)には,()(ちか)くに()てから,お()(さま)のよく()たる(いし)(うえ)においておくそうなんだ。なぜか()かるかな。」
モンタ博士

オーくん
「あ! ()かった。()っぱが(いし)(うえ)でお()(さま)(ひかり)をうけるとしおれるんだ。しおれてから()()っていくということですね。」

花ちゃん
「ハキリバチって,(あたま)いいのね。感心(かんしん)ですね,パチパチパチ。」

   てくてく自然散歩シリーズ
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