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(250)変わった葉っぱと虫の不思議な関係 その2 -ハキリバチ
「今日は『その2』ですね。どんなお話なのかな。楽しみだ。あれあれ! 上の写真はなんだろう。」
「
上の
写真をよく
見てごらん。
特に
のところに
気をつけて見てごらん。
何か
気がつくことがないかな。」
「えーっと,これはコナラの葉っぱですね。」
「
3つの
があるけど,どれもみんなきれいな
丸になっているね。これは,モンタ
博士がコンパスか
何かを
使って
切ったんですか。」
「ちがう,ちがうよ。これはね,ある生き物が食べたあと,正確には切り取ったあとと言ったほうがいいかな。」
「どうしてこんなにきれいに切られているのかしら。」
「そうだね。すぐに
答えを
出すのはやめて,さあ,みんなで
考えようよ。ふだんとちょっとちがうことや,
変化しているところを
見つけることも
楽しいね。
のマークはないけど,
他の
葉っぱでも
丸く
切られているところがあるけど,
分かるかな。」
「うん,あるある。
写真の
3つの
の
他に,5こくらいあるね。」
「わたしにも分かったわ。でも,どうしてこんなにきれいな丸なの。」
「それでは正解を言うとね,これはね,あるハチのしわざなんだ。」
「ハチって,巣を作ったり,人をさしたりするハチですか。」
「ハチといってもいろいろなハチがいるんだよ。くわしくはそのうちまたお話しするけど,このハチはね,葉っぱを切るので,ハキリバチというんだ。人をさしたりしないから安心していいよ。」
「なるほど。葉っぱを切るから,『葉切りバチ』ですね。よく分かります。でも,何で葉っぱを切る必要があるの。」
「葉っぱを食べるのではなくて,葉を切るんですね。ということは,その葉っぱを何かに使うのかな。」
「そのとおりさ。このハキリバチは,その後,切り取った葉っぱを竹の筒につめて巣作りをするんだよ。また,あるハキリバチは,砂の中に巣を作るんだけど,その時,切り取った葉っぱを巣のかべにはりつけたりするんだからおどろきだね。」
「へえー,すごいことをするんだね。でも,ハキリバチって,どのくらいで,葉っぱを丸く切り落としてしまうのかなあ。」
「おもしろい質問だね。ある人がずうっと観察して1枚の葉っぱを切り落とすのにどのくらいかかったかを調べたそうなんだ。そしたらね,ほんの10秒ていどで切り落としたそうだから,またまたびっくりだね。」
「へえー,すごいね。小さな虫でもすごいんだね。」
「ところでさ,このハキリバチはいつごろ,葉っぱを切ると思う。」
「そうですね。春・夏・秋のどれかしら・・・。あ! 春だわ。若葉の時が一番葉っぱもやわらかいからですね。」
「そのとおりだね。でも,もし,いろいろと切り取った葉っぱがあって,もしかたい葉っぱがあったら,どうすると思う。」
「すてちゃうのかな?」
「せっかく切り取ったのに,もったいないわね。」
「そこがまたまたおどろきなんだ。葉っぱが少しかたい時には,巣の近くに来てから,お日様のよく当たる石の上においておくそうなんだ。なぜか分かるかな。」
「あ! 分かった。葉っぱが石の上でお日様の光をうけるとしおれるんだ。しおれてから巣に持っていくということですね。」
「ハキリバチって,頭いいのね。感心ですね,パチパチパチ。」