3.動物の世界
(1)動物の生殖
6.その他
(4)実験・観察・調査から
(235)カマキリの卵のうを観察してみよう
「やあやあ! みなさん。こんにちは!」
「あ! モンタ博士だ。」
「おひさしぶりですね。ちょいとしばらく冬眠させてもらいました。」
「ほんとうに冬眠していたんですか。まるでクマさんのようですね。」
「あれあれ? モンタ博士! 手に何を持っているのですか。」
「ジャーン! よく聞いてくれたね。いいものを見せてあげるよ。これはね,カマキリのたまごだよ。むずかしい言葉で卵のうというんだよ。」
「いつとったのですか。モンタ博士」
「冬休みだよ。冬になり木は葉っぱを落とすだろう。そうするとよく目につくんだよ。オオカマキリを30こ,ハラビロカマキリを5こ,コカマキリも少しとったよ。」
「カマキリといっても,いろいろな種類があるんですね。」
「種類によって,卵のうの形や大きさもちがうんですね。モンタ博士。」
「そのとおりだね。下の写真を見てごらん。左からオオカマキリ・ハラビロカマキリ・コカマキリだよ。」
「モンタ博士が手に持っているのは,何ですか。」
「これはね,プラスチックのビンなんだ。ペットボトルでも,ジャムのあきビンでもいいんだよ。」
「中にカマキリの卵のうが入っていますが,どうするんですか。」
「これから,楽しい実験・観察の始まりなんだ。」
「このビンの中で,カマキリの赤ちゃんを誕生させるというわけですね。」
「そのとおりだよ。ふつうでは,5月ごろに赤ちゃんが産まれてくるけど,ちょっとあたたかいところにおいておくと,どうなるかなと思ってね。」
「疑問に思ったりしたことは,すぐに実験してみることが大切ですね。」
「そのとおりだよ。おもしろそうな実験だろう。」
「ところで,モンタ博士,実験のときに気をつけることや注意することはないのですか。」
「ぜったいにフタをわすれてはいけないよ。これにはモンタ博士の失敗体験談があるんだよ。」
「失敗体験談? 何ですか,それは・・・。」
「モンタ博士が子どものころ,カマキリの卵のうを見つけて大よろこびして,つくえの引き出しに入れておいたのさ。そして,そのままわすれてしまってね。ある時,たくさんの小さなカマキリがうようよと引き出しから出てきたんだ。」
「そんなことがあったんですか。きちんとフタをすることが大切ですね。」
「いつ赤ちゃんが出てくるか楽しみですね。」