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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (3)季節きせつ生物せいぶつ
(227)ふゆのふしぎ発見はっけん
オーくん
「あーあ,つまんないな。(ふゆ)(むし)がいなくてつまんないなー。」

花ちゃん
(ふゆ)はさく(はな)(すく)ないし,とってもさみしいわ。(はや)(はる)()ないかな。」

オーくん
「おいら,かえ(うた)(つく)ったよ。こんなのどうかな。

  ♪(はる)()い (はや)く来い
  (はな)ちゃん オー(くん) ひまですよ
  なんだか とってもひまですよ
  早く来い来い 春よ来い♪

どうだ! けっさくだろう。」

花ちゃん
「まあまあというところかな。ほんとうに(はや)(はる)()ないかな。」

二人(ふたり)とも元気(げんき)がないね。(はる)はまだまだ(さき)だよね。でもね,モンタ博士(はかせ)は,(いま)ごろの季節(きせつ)()きなんだ。春が()るのを()つという()(ぶん)が好きだね。」
モンタ博士

花ちゃん
「でも,モンタ博士(はかせ)。お(はな)はさいてないし,(とお)くの(やま)()ても,()っぱを()としてしまった()ばっかだもん。この(まえ)は,雪景色(ゆきげしき)(たの)しかったけど,雪もとけてしまったし,(いま)は,かれ木ではだかの木みたいだし・・・。」 

オーくん
「そうか。()がかれているというのは,木が()んじゃっているというわけかな。」

「ちょっと,()っておくれよ。()はほんとうに()んじゃっているのかな。ところで,()っぱを()とす木を(なん)ていったかおぼえているかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「たしか,落葉樹(らくようじゅ)というんでしょ。いつも緑色(みどりいろ)()をつけているのが常緑樹(じょうりょくじゅ)ですよね。」

オーくん
「おいらも(すこ)(おも)()してきたぞ。それにしても,あれだよね。常緑樹(じょうりょくじゅ)というのは,1(ねん)(じゅう)()っぱをつけているから,()(かたち)がよく()からない。でもさ,落葉樹(らくようじゅ)は葉っぱがないから,木の形がよく分かるな。」

「そのとおり。さすがはオー(くん)。いいところに()がついたね。()(かたち)のことを,むずかしい言葉(ことば)樹形(じゅけい)というんだけど,木の種類(しゅるい)によって,いろいろな形があるんだよ。それは,またゆっくり(はな)すとして,1(ほん)の木でも,場所(ばしょ)によってちがうんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「ふーん,名前(なまえ)がちがうの?」

()(なか)(ふと)いところを(みき)といってその()は,(えだ)というのさ。」
モンタ博士

写真
花ちゃん
「でも,はだかの()()てもおもしろくないな。(なに)もないもん。」

(なに)もないかな。よく()てごらん。(えだ)(さき)に,冬芽(ふゆめ)といって,(はる)になったら,()っぱになったり,(はな)をさかせるものがついているんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「うわー,(さむ)そうだわ。冬芽(ふゆめ)って。」

「そのとおり。いいところに()がついたね。さすが(はな)ちゃんだ。冬芽(ふゆめ)というのは,(さむ)(ふゆ)(あいだ)(はる)()るのをじっと()っているんだよ。」
モンタ博士

オーくん
冬芽(ふゆめ)はさぞかし(さむ)いだろうな。おいらが冬芽だったら,いっぱいあったかいものを()こんだりするな。まず,T(ティー)シャツの(うえ)に,シャツを着て,その上に,セーターを着て,さらにフリースを着て,最後(さいご)はジャンパーをはおるな。そうだ。毛糸(けいと)のぼうしがあれば最高(さいこう)だ。」

花ちゃん
冬芽(ふゆめ)(おな)じようにすればいいのにな。」

「そのとおり。それを冬芽(ふゆめ)はちゃんとやっているのさ。たとえば,サクラという()の冬芽は何枚(なんまい)も何枚も(かわ)をかぶっているよ。タケノコの皮みたいだろう。」
モンタ博士

写真
花ちゃん
「ほんとだ。(かわ)みたいのがある。植物(しょくぶつ)だって(さむ)(ふゆ)をのりこえるために,くふうしているんだ。すごいな。おどろいたな。」

冬芽(ふゆめ)のふしぎはまだまだたくさんあるよ。(すこ)しずつ()ようね。」
モンタ博士

花ちゃん
「なんだか(たの)しくなってきちゃった。冬芽(ふゆめ)のふしぎ(はっ)(けん)()けてG()O()!」

   てくてく自然散歩シリーズ
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