2.植物の世界
(5)裸子植物のなかま
(202)針葉樹のお話 ③モミの木
「うわあー。大きな木ですね。」
「これはね,モミの木よ。とても大きくなる針葉樹なのよ。」
「このモミの木というのは,公害に弱くてね,空気のよごれのあるところでは,あまり育たないといわれているの。」
「ふーん,そうなんだ。それにしても大きな木だね。モーミごとなモミの木だ。なーんちゃってね。ところで,このモミは樹齢はどのくらいなのかな。」
「そうだね。これだけ太いと・・・,200年か300年たっているかもしれないね。」
「樹齢は年輪を見れば分かるんですよね。」
「おいらも知っているよ。年輪って,あの円い輪がいくつあるか数えればいいんだよね。」
「そのとおりだね。でも,木を切らなくても分かる方法があるんだよ。」
「え! そんな方法があるんですか。」
「それがあるんだよ。ふつう,モミやマツなどは,下の絵のように1年に1節ずつ成長するんだよ。」
「そうか,それじゃ,モミやマツの節の数を数えれば,木の年齢が分かるというわけですね。」
「そうだよ。大きくなってしまったものではよく分からないけど,下の写真のように,小さくまだそれほど大きく成長していないモミやマツを見つけたら,発芽してから何年くらいたったものか節の数を数えてみることができるんだ。」
「なーるほど。そうすれば,木を切らなくても年齢が分かるというわけですね。」
「下の絵はそれをあらわしているというわけですね。」
「とてもためになるお話でした。ありがとう,モンタ博士。」
「ありがとうございました。」