2.植物の世界
(5)裸子植物のなかま
(200)針葉樹のお話 ①裸子植物
「あれあれ? 何だ,こりゃ?」
「ははーん。なるほど。今日は,針葉樹のお話ですね。モンタ博士!」
「ピンポーン。そのとおり。今日は,針葉樹のお話さ。」
「な,な,何だよ。そのしん・・・なんとかって・・・,何だ?」
「あれあれ,わすれちゃったの。オー君。葉っぱが細長くて,針のような葉っぱをつける木を針葉樹というのよ。」
「あ! おいら,思い出した。マツとか,スギなんかも針葉樹と言うんだよね。でも,ちょいと待てよ。そんじゃ,ふつうの葉っぱは何て言うんだ。」
「ほほー,なるほど。いい質問だ。花ちゃん,知ってるかな。」
「ええっと・・・,ふつうの葉っぱは・・・落葉樹? いや,ちがうわ。常緑樹? いや,これもちがうか・・・,あー・・・。何だか分からなくなっちゃった。」
「そうだね。それじゃ,今からきちんと整理しようね。」
「うん,そうしよう,そうしよう。針葉樹でない葉っぱを何て言うかだったよね。」
「まず,針葉樹というのは,針のように細いからだね。それに対して,葉っぱが広いものを広葉樹というのさ。つまり,葉っぱの形についてのよび方だね。」
「落葉樹とか常緑樹というのは・・・?」
「まず,落葉樹というのは,漢字を見ても分かると思うけど,冬になると,葉っぱを落としてしまう木だね。それに対して,常緑樹というのは,常という漢字があるけど,その意味は「いつも」ということだ。だから,いつも緑色で冬でも葉っぱをつけているということさ。つまり,いつも葉っぱをつけているかどうかというよび方だね。」
「分かりました。分かりました。これでやっと整理がつきました。」
「よかったね,花ちゃん。」
「あ! ところで,言いわすれたけど,写真にもあるモミ・イヌガヤ・ツガは,裸子植物ともいうんだよ。」
「え! 裸子植物? 何だ,そりゃ?」
「また聞いたことのない名前ですね。」
「針葉樹と広葉樹のほかにまだあるの。」
「落葉樹と常緑樹のほかにまだあるの。」
「裸子植物の『裸』とは『ら』と読み,『はだか』ということなんだ。」
「モンタ博士,何がはだかなんですか。」
「つまりね,はだかとはね,種子になるところがはだかでむき出しになっていることで,反対に種子になるところが子房にくるまれているものを被子植物というのさ。このお話は,また今度ゆっくりとしてあげようね。」