3.動物の世界
(6)チョウ・ガのなかま
(172)いろいろなガ(ガのグループ分け)
「わあ! 『ガ』だわ。オー君,気持ち悪くないの。」
「ガというのは,チョウのなかまなんだぞ。そうですね。モンタ博士。」
「そのとおりだね。ガとチョウは,同じなかまで,羽のところに鱗粉という粉を持っている昆虫なんだよ。」
「そうなんだよ。ガというと,きたないと思えるけど,そうでもないんだよ。」
「きれいな『ガ』なんているの。」
「もちろんだよ。おどろくくらいきれいなものもいるんだ。」
「そうなんだ。ところで,チョウって,アゲハのなかまとか,シロチョウのなかまとか,いろいろいたでしょ。『ガ』もいろいろななかまがあるのかしら。」
「とてもいい質問だね。『ガ』は『チョウ』の20倍くらいの種類がいるといわれているけど,よーく調べると,いくつかのグループに分かれるのさ。今日は,ガのなかまのいくつかを紹介することにしよう。」
ヤママユ(ヤママユ科)
ヤママユのなかまは,
大きな
種類が
多く,
成虫の
口は
退化していて
食べ
物をとることができない。
幼虫がさなぎになる
時に,
独特のまゆを
作るものが
多い。クスサンなどは,まゆが
網目になっていてスカシダワラとよばれる。クスサンやヤママユなどは,まゆから
糸をとるために,カイコのように
飼育している
地方もあるそうだ。
ベニスズメ(スズメ科)
スズメガのなかまは,
体が
太く
流線形で,
羽も
細長い
三角形をしている。
成虫は
飛びながら
口を
伸ばして
花の
蜜を
吸う。
幼虫は,
体に
毛のないいも
虫で,
腹の
先に
尾のようなとんがりがある。
アケビコノハ(ヤガ科)
ヤガのなかまは,ガのグループの
中でも
最大。
種類が
多いので,いろいろいるが,
一般的に
体が
太くて,
胸には
長くてふさふさした
毛が多い。
ウメエダシャク(シャクガ科)
シャクガのなかまは,
幼虫がシャクトリムシとよばれるもので,
成虫にも○○シャクという
名前がつく。ヤガ科についで
大きなグループである。
シロヒトリ(ヒトリガ科)
ヒトリガのなかまは,
幼虫は
長い
毛がたくさん
生えているものが
多く,
成虫は
白色や
黄色の
羽に
黒い
紋のあるものが多い。