トウショキッズ 東書KIDS

  • HOME
  • みなさまへ
  • 保護者の方へ
  • 先生へ
花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (3)季節きせつ生物せいぶつ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (3)被子植物ひししょくぶつ双子葉類そうしようるい)のなかま
(162)リュウノウギクの季節きせつ
写真
リュウノウギク
オーくん
(うえ)()は,(なん)というお(はな)ですか。」

「これはね,リュウノウギクだよ。」
モンタ博士

オーくん
「え! 何々(なになに)?? ・・・リュウノウギク・・・? ()いたことのない()(まえ)だな・・・。」

花ちゃん
「ひょっとして,野菊(のぎく)のなかまですか。」

「そうだよ。野菊(のぎく)だ。野菊というのはね,栽培(さいばい)しているキクでなくて,野生(やせい)のキクなんだ。よく種類(しゅるい)があって,日本(にほん)全国(ぜんこく)地域(ちいき)によってさまざまなものがあるんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
野菊(のぎく)といえば,ユウガギク,ノコンギク,ヨメナなど,いろいろとありますね。」

オーくん
「ふーん。野菊(のぎく)っていろいろあるんだ。それで,こいつはリュウノウギクというのか・・・。でも,どうしてこの名前(なまえ)がついたの。」

「それでは,二人(ふたり)とも()()してごらん。()をとって,そっと自分(じぶん)(はな)でにおいをかいでごらん。」
モンタ博士

オーくん
「においをかいで観察(かんさつ)するんですね。いつもの五感(ごかん)使(つか)って(しょく)(ぶつ)を観察するんですね。」

花ちゃん
「クンクン? クンクン?」

オーくん
「クンクン? クンクン?」

花ちゃん
「あら? ほんのりといいかおりがしますね。」

オーくん
「ふーむ。いいかおり? おいらは,どうもよく()からないなあー。」

「この野菊(のぎく)名前(なまえ)は,そのかおりからつけられているんだ。リュウノウギクと()ってね,漢字(かんじ)()くと(りゅう)(のう)(ぎく)中国(ちゅうこく)(りゅう)(のう)という香料(こうりょう)があって,それによくたにおいだというんだ。」
モンタ博士

オーくん
「いいかおりかな? (なん)ともいえないなあ。あ! そうだ。このにおいは,あの(くすり)のにおいだぞ。」

花ちゃん
「え! (なん)という(くすり)なの。」

オーくん
「えーっと。(なん)()ったかな。『りゅう〇〇さん』とかいったな・・・。」

「なるほどね。『りゅう〇〇さん((りゅう)〇〇(さん))』か・・・。ところで,このリュウノウギクや,『てくてく自然(しぜん)散歩(さんぽ)』にあった『センブリ』などが()られるようになると,()(やま)植物(しょくぶつ)もそろそろ()わりということだね。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうですね。そして,リンドウのお(はな)がさいて・・・,木々(きぎ)()っぱが(いろ)づいて,そのうち,かれ葉まう()(せつ)となるんですね。うーん。『(ふか)まりゆく(あき)』っていうのもとてもすてきですね。」

キク()植物(しょくぶつ)
 キク()植物(しょくぶつ)は,双子葉(そうしよう)植物(しょくぶつ)(なか)(もっと)進化(しんか)したもので,世界(せかい)に23000(しゅ)日本(にほん)には350種が自生(じせい)しています。帰化(きか)植物も100種以上(いじょう)あります。種類(しゅるい)(おお)いということは,さまざまな環境(かんきょう)適応(てきおう)してきているということであり,変異(へんい)しやすい性質(せいしつ)利用(りよう)して,いろいろな(えん)(げい)(ひん)(しゅ)(つく)()されています。野菜(やさい)では,レタス,シュンギク,ゴボウがあり,(あぶら)をとるためのヒマワリや(くすり)になるヨモギやジョチュウギクなど,人間(にんげん)生活(せいかつ)()かせないものも多くあります。なお,観賞用(かんしょうよう)栽培(さいばい)されるキクは,奈良(なら)時代(じだい)渡来(とらい)したそうで,その()江戸(えど)時代に改良(かいりょう)され多くの品種が作り出されました。
   てくてく自然散歩シリーズ
このページの先頭へ