1.身近な自然の観察
(1)昆虫と植物
3.動物の世界
(6)チョウ・ガのなかま
6.その他
(4)実験・観察・調査から
(141)アゲハチョウの食草摂取量の実験(方法)
「はーい! みなさん,お元気ですか。今日は,モンタ博士の夏休みの自由研究発表会だ。」
「え! モンタ博士の自由研究?」
「どのようなことをされたんですか。」
「いろいろやってみたけどね。上にたまごとさなぎの写真があるけど,さて,ここで問題。何のたまごか分かるかな。」
「黄色っぽいたまごで,丸いなあ。それに,このさなぎも見たことがあるような気もするわ。」
「えっへん。おいらに言わせておくれよ。これはね,アゲハチョウだね。」
「ピンポーン。さすがはオー君。昆虫博士だね。」
「やっぱりアゲハチョウだったのね。私もそう思ったのよ。ところで,モンタ博士! アゲハの実験ってどんなことを調べたんですか。」
「まずね,キンカンの木でアゲハチョウのたまごを見つけたのさ。」
「それで,どうしたんですか。」
「まず,下の写真のような入れ物に,一つずつたまごとフィルムケースにさした枝を入れるんだ(写真左)。その前に,葉っぱの枚数と大きさをはかって画用紙にスケッチしてね(写真右)。そして,2,3日したらどれだけ食べたかノートに記録するんだ。」
「それで,それで・・・。」
「さなぎになるまでに,どれだけの葉っぱを食べたのかを調べたのさ。」
「それで,それで・・・。」
「たまごをとった時に,モンキアゲハみたいだったので(実際にはアゲハチョウだった),それぞれに,《モンキ太郎・モンキっち・モンキ三郎》と名前までつけちゃったよ。」
「それで,それで・・・。」
「食べた葉っぱの形を画用紙で切りぬいて,さなぎになるまでに食べた葉っぱを集めて重さをはかるんだよ。そして,それと同じ画用紙の10cm×10cmの重さをはかって,比例計算すれば,どのくらいの大きさの葉っぱを食べたかが分かるというわけさ。」