3.動物の世界
(10)貝のなかま
(118)カタツムリいろいろ
「うわあー。カタツムリ! かわいい!」
「本当だ。カタツムリって,虫ではなくて,軟体動物っていうんだよな。からがないのがナメクジで,同じ仲間なんだ。」
「さすがはオー君。くわしいわね。でも,もうカタツムリが出てきたの。」
「カタツムリといえば,6月の梅雨のころがおに合いだよな。」
「このカタツムリはね,たおれた木をひっくり返したらいたんだよ。でも,どうして梅雨のころなのかな。考えてみようよ。」
「どうしてだろう。何か理由があるのかな。」
「じめじめする暗い梅雨か・・・。あ! ひょっとして夜行性か。」
「そのとおりだよ。梅雨のころは,雨ばっかりで,暗い日が多いだろう。だから,よく目立つというわけさ。カタツムリはいつでもいるんだよ。」
「あれ? 上の写真は何かしら。」
「あ! ダンゴムシがいるぞ。」
「よーく写真を見てごらん。小さいカタツムリがいるのが分かるかな。」
「どこどこ? わたし,どこにいるか分からなーい。」
「うーん。どこだ! どこだ! 分かった。ダンゴムシとボールペンの先のちょうど真ん中あたりにいるぞ。でも,ちっちゃいカタツムリだな。」
「どこ,どこ? ・・・あ! 見つけた。それにしても小さなカタツムリね。まだ生まれたばかりの赤ちゃんカタツムリなのね。」
「ちがうんだ。このカタツムリは赤ちゃんではないよ。もうりっぱな大人だよ。」
「へえー! 本当! おどろいたわ。」
「そうだね。おどろいてしまうね。体は少し黒っぽくて,カラが琥珀色なので,コハクガイという名前なんだよ。ほとんどのカタツムリというのは,どれも小さくて,1cmもなくて,数mmくらいの大きさなのさ。」
「へえー,そうか。花ちゃん! これからもたくさんのおどろきを見つけに行こう。」