2.植物の世界
(6)種子を作らない植物のなかま
(11)おいしい植物の世界
(117)おいしい山菜レシピ その2・・・コゴミ(クサソテツ)のお話
「前号は,フキについていろいろとお勉強できたわ。オー君,どうもありがとう。それにしても,オー君は,食べることについては,よく知っているわね。感心しちゃった。」
「食べるのは,おいらにまかせて。フキのほかに,春の山菜と言えば,タラの芽,ツクシ,セリ,ヨモギ,ノビルなどなど,いっぱいあるんだよね。どれもみんなとっても,まいうーだよ。」
「それからね,コゴミもとてもおいしいよ。」
「コゴミ? あんまり聞いたことないわ。」
「あのね,正しくは,シダ植物のクサソテツというんだよ。」
「もうそろそろ,のびはじめているだろうね。さあ,みんなでとりに行こうか。」
ということで,三人で,てくてく出かけていったとさ・・・。
「どこ,どこにあるの。」
「ほら,そこに,のびている草があるだろう。それが,コゴミさ。」
コゴミ
「ふーん。こんなにまるまっているんだ。おもしろい形ですね。」
「そうだね。一度見たら,すぐに覚えてしまう形だね。さあ,みんなでどんどんとろうね。たくさんとれたら,となり近所のみなさんにおすそ分けしてあげようね。」
「モンタ博士に質問です。どうすれば,山菜とりが上手になるんですか。」
「山菜とりのコツというのはね,どこに何があるかをしっかりと覚えておくことだね。このコゴミはあの川の近くとか,あそこの田んぼの近くとか,・・・あちこちにあるよ。」
「なーるほど。そういうことですね。これから,花ちゃんは山菜博士になりまーす。ところで,このコゴミというのは,どうやって食べるんですか。」
「さあ,それでは,『シェフもんた』の登場だぞ。」
「いよー! 待ってました。腕前をはいけんさせてください。」
「うわあー,楽しみ。早く食べたいわ。」
「まず,お湯をわかして,よくあらったコゴミをゆでる。この時にお塩を少し入れると,緑色があざやかになるそうなんだ。」
「それから・・・。」
「次に,お湯をきってから,冷たい水につけることがポイントだね。」
「それから,それから・・・。」
「おかかとおしょうゆで,はい,できあがり。」
「ふーん。それだけですか。かんたんなんですね。」
「おっと,わすれてはいけないのが,パラパラとビタミンI(アイ・・・愛)だ。」
「それから,しょうゆマヨネーズでもけっこううまいんだよ。」
「それから,ごまあえや,からしみそあえ,くるみあえ,みそしる,しょうゆ,油いため,などなど,いろいろと調理法があるから,チャレンジしてみるといいね。ともかく,コゴミというのは,あくぬきしなくても食べられるからいいんだよ。さあ,花ちゃん。コゴミ料理にチャレンジだ。」