トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (3)被子植物ひししょくぶつ双子葉類そうしようるい)のなかま
 (13)植物しょくぶつ健康けんこうシリーズ! くすり世界せかい
(114)によい・・・メグスリノキのおはなし
花ちゃん
「ねえ,オー(くん)。これは,メグスリノキというのよ。」

オーくん
「え! 目薬(めぐすり)? おいら,()はばっちりいいんだ。目薬なんていらないよ。」

花ちゃん
「ちがうわよ。メグスリノキよ。」

オーくん
「え! ぎょ! そんな名前(なまえ)()があるの。」

花ちゃん
「これは,モンタ博士(はかせ)といっしょに(ちか)くのお(てら)()ってもらってきたのよ。」

オーくん
「ふーん。ふつうの(やま)にはないの。」

野山(のやま)をいろいろとさがしているけど,あまりないそうなんだ。もう(すこ)し,(きた)地方(ちほう)には(おお)()られるようだね。」
モンタ博士

オーくん
「それにしても,へんな名前(なまえ)()ですね。」

花ちゃん
「あのね,このメグスリノキは,本当(ほんとう)()(くすり)になるのよ。」

「メグスリノキの小枝(こえだ)(みき)(せん)じて()むそうなんだ。くわしくは,インターネットで調(しら)べるといいよ。もともと,植物(しょくぶつ)研究(けんきゅう)は,(くすり)の研究から(はじ)まったといわれているんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「それで,(くすり)という漢字(かんじ)は,(くさ)かんむりがついているんですね。」

オーくん
「そして,(からだ)(らく)になって,(たの)しくなるということですね。おいら,このお(はなし)何度(なんど)も何度も()いたもんね。」((くさ)かんむり+(らく)(くすり)

「そのとおりだね。それからね,このメグスリノキの種子(しゅし)(たね)をよーく()てごらん。(なに)()がつかないかな。」
モンタ博士

オーくん
「よーく()るんですね。じろじろ・・・。あれ! これ,でっかいね。」

「そうだろう。このメグスリノキの種子(しゅし)は,カエデの仲間(なかま)一番(いちばん)(おお)きいのさ。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうよ。ふつうのイロハモミジやイタヤカエデなどは,2cm(センチメートル)くらいなの。でも,このメグスリノキは,な,な,なんと4cm以上(いじょう)もあるのよ。(おお)きいものでは,5cm(ちか)くのものもあったわ。」

オーくん
「へえー,こりゃすごい! おもしろいや。ジャンボな種子(しゅし)なら,クルクルと(まわ)るすがただってよーく()えるよね。さあ,(はな)ちゃん,どこか(たか)(ところ)から,()ばして(あそ)ぼう。」

写真
メグスリノキ
メグスリノキのつぶやき
 (むかし)むかし,ある(やま)のある(ところ)に,(わたし)()えていました。それを,ある(ひと)が私を()つけ,()(かわ)をはいだのでしょうか。そして,それをお(ちゃ)にして()んだのでしょうか。すると,()がよくなったり,(からだ)調子(ちょうし)がよくなったりしたのでしょうね。そして,こりゃ,すごい木があるぞということで,あちこちでメグスリノキとよぶようになったのでしょうか。昔,人々(ひとびと)はいろいろな(もの)(もと)めて,あちこちの()(やま)(ある)(まわ)ったのでしょう。そうやって,いろいろな植物(しょくぶつ)(くすり)研究(けんきゅう)(すす)み,文化(ぶんか)文明(ぶんめい)発展(はってん)したのでしょう。ところで,私はカエデ()の植物ですが,カエデの語源(ごげん)になっているような,()はカエル()ではありません。3(まい)の葉っぱになっています。私のお友達(ともだち)で,3枚のカエデでミツデカエデという(なか)()もいますので,お(わす)れなく。また,()(まる)い葉っぱのカエデやふつうの葉っぱの(かたち)のものまでいるんですよ。いろいろバラエティーに()んでいるんです。なお,私は,日本(にほん)にしかないカエデです。
   てくてく自然散歩シリーズ
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