1.身近な自然の観察
(4)生物と日本人のかかわり
(109)24節気(立春・雨水・啓蟄・春分 ・・・)
「校長先生,前号ではありがとうございました。お話の続きをお願いします。」
「昔の人は,季節を24この『こよみ』というのに分けたということですが,どういうことなんですか。」
「そうだったね。まず,下の丸をよく見てごらん。」
「なんですか。いろいろ書いてありますね。」
「立春とか,春分とか書いてありますね。」
「それに,冬至とかもある。夏至というのもあるな。でも,何て読んでいいか分からないものもたくさんありますね。」
「ちょっとむずかしいお話になってしまうかもしれないけどね,太陽の周りを回っているのを90度ずつ分けて4等分して,春分とかにしてあるんだよ。」
「なるほど。春分,冬至,秋分,夏至とかありますね。」
「そして,その中間に,立春とか入れて8等分して,さらに15度きざみで24の点をとったのさ。これが24節気というものなんだ。」
「ふーん。昔の人はすごいことを考えたですね。おいら尊敬しちゃいます。」
「畑や田んぼで仕事をする時に,すいぶんと役立ったんですね。」
「そうだろうね。八十八夜というのは,立春から数えて88日目にお茶つみの季節だということさ。また,210日目に台風がよく来るということさ。」
「24節気を全部おぼえられたら,すごく生活に役立つんですね。」
「よし。おいら,おぼえてやるぞ! りっしゅん・うすい・けいちつ・しゅんぶん・・・。」
「私もチャレンジするわ。せいめい・こくう・りっか・しょうまん・・・。」
24節気 |
読み方 |
内容 |
めやすの日時 |
立春 |
りっしゅん |
春のはじめ |
2月4日ごろ |
雨水 |
うすい |
氷がとけて天にのぼり雨水となってふる |
2月19日ごろ |
啓蟄 |
けいちつ |
冬ごもりの虫などがはい出してくる |
3月6日ごろ |
春分 |
しゅんぶん |
春の中心 |
3月21日ごろ |
清明 |
せいめい |
天が清く晴れわたる |
4月5日ごろ |
穀雨 |
こくう |
雨が穀物の成長をうながす |
4月20日ごろ |
立夏 |
りっか |
夏のはじめ |
5月6日ごろ |
小満 |
しょうまん |
陽気が天に満ちる |
5月21日ごろ |
芒種 |
ぼうしゅ |
ノギのある穀物の種子をまくころ |
6月6日ごろ |
夏至 |
げし |
夏の中心 |
6月22日ごろ |
小暑 |
しょうしょ |
暑さがきびしい |
7月7日ごろ |
大暑 |
たいしょ |
暑さがいよいよきびしい |
7月23日ごろ |
立秋 |
りっしゅう |
秋のはじめ |
8月8日ごろ |
処暑 |
しょしょ |
暑さもおさまり処しやすくなる |
8月23日ごろ |
白露 |
はくろ |
朝夕がすずしくなり,葉の露が白く光る |
9月8日ごろ |
秋分 |
しゅうぶん |
秋の中心 |
9月23日ごろ |
寒露 |
かんろ |
朝夕寒冷となり露もつめたい |
10月8日ごろ |
霜降 |
そうこう |
霜がおりる |
10月23日ごろ |
立冬 |
りっとう |
冬のはじめ |
11月7日ごろ |
小雪 |
しょうせつ |
雪がふる |
11月22日ごろ |
大雪 |
たいせつ |
大雪がふる |
12月7日ごろ |
冬至 |
とうじ |
冬の中心 |
12月22日ごろ |
小寒 |
しょうかん |
寒さがきびしい |
1月6日ごろ |
大寒 |
だいかん |
寒さがいよいよきびしい |
1月20日ごろ |