トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (3)季節きせつ生物せいぶつ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (6)チョウ・ガのなかま
(102)オオムラサキの越冬幼虫えっとうようちゅう
写真
オーくん
「あ! これは,オオムラサキの幼虫(ようちゅう)ですね。」

「ピンポーン。そのとおり。さすがは(むし)博士(はかせ)のオー(くん)。よく()ってるね。」
モンタ博士

オーくん
「でも,自分(じぶん)()つけたことはないんだ。(ほん)で見ただけなんだ。」

「そうなのか。この(ちか)くには,オオムラサキがかなりたくさんいるんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「そうか。ここにはエノキの()がいっぱいあるからだね。」

「エノキの()っぱを()べるチョウは,ほかにゴマダラチョウもいるけど,ここは,自然度(しぜんど)(たか)いので,ゴマダラチョウよりもオオムラサキのほうがたくさんいるらしいんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「あのー。お(はな)(ちゅう)でもうしわけないんですが,(しゃ)(しん)のどこに(よう)(ちゅう)がいるの。」

オーくん
「よーく()てごらん。4ひきの(よう)(ちゅう)がいるよ。」

花ちゃん
「え! どこどこ? ()かんなーい。」

「そうだね。()じるしをすれば()かりやすいかな。」
モンタ博士

写真
花ちゃん
「あ! いたいた。()かりました。あれ,幼虫(ようちゅう)(つの)みたいのものもついていますね。(なん)だろうなー。」

「さて,(なん)だろうね。モンタ博士(はかせ)にも()からないんだよ。もし,この『てくてく自然(しぜん)散歩(さんぽ)』をごらんになって,くわしく()っている(ひと)は,ぜひ連絡(れんらく)ください。よろしくお(ねが)いします。」
モンタ博士

オーくん
「ところで,その(つの)だけど,いくつあるかな,(はな)ちゃん。」

花ちゃん
「えーと,(よっ)つあるわ。それがどうかしたの。」

オーくん
「オオムラサキによくたゴマダラチョウというチョウは,その(つの)(みっ)つなんだよ。それが,()()(かた)のポイントだね。」

花ちゃん
「へえー,そうなんだ。でも,まったくどうして,こんなに()()たない(いろ)をしている。」

「さあ,どうしてだろうね。それを(かんが)えることがとても大切(たいせつ)なことなんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「ふーん。そうですね・・・。(いま)(ふゆ)で,かれ()季節(きせつ)・・・。」

「えーと,『()(もり)にかくせ』という言葉(ことば)がヒントかな。」
モンタ博士

花ちゃん
()・・・,(もり)・・・。そうか,かれ()季節(きせつ)には,かれた葉っぱと(おな)(ちゃ)(いろ)ならば,(とり)などの(てき)()つからないからですね。」

オーくん
「そのとおり。それでも,100ぴきの幼虫(ようちゅう)から成虫(せいちゅう)になれるのは(すこ)しなんだ。」

オオムラサキ越冬(えっとう)幼虫(ようちゅう)調査(ちょうさ)から
 (さく)(ねん)(ふゆ),お(やす)みの()にお(とも)(だち)とオオムラサキの越冬(えっとう)幼虫(ようちゅう)調(しら)べたところ,5か(しょ)(ある)き,オオムラサキ285(ひき),ゴマダラチョウ32匹を()つけることができました。もちろん,(もと)にもどしておきました。もう(すこ)市街地(しがいち)(ちか)場所(ばしょ)では,ゴマダラチョウばかりだそうです。より自然度(しぜんど)(たか)い場所には,オオムラサキがまだまだたくさんいるようです。いつまでもオオムラサキが()(つづ)ける()(ぜん)(ゆた)かな場所をみんなで(たい)(せつ)にしたいですね。
   てくてく自然散歩シリーズ
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