トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
1.身近みぢか自然しぜん観察かんさつ
 (1)昆虫こんちゅう植物しょくぶつ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (6)チョウ・ガのなかま
(94)浅葱色あさぎいろのチョウ・・・アサギマダラ
写真
花ちゃん
「うわあー,きれいなチョウね。」

オーくん
(おお)きくて,きれいで,りっぱなチョウだ。名前(なまえ)はアサギマダラというのさ。」

花ちゃん
「アサギマダラ? (はじ)めて()名前(なまえ)のチョウね。」

オーくん
「アサギとはわかいネギという意味(いみ)で,(みどり)がかった青色(あおいろ)なんだ。(なつ)(あいだ)は,高原(こうげん)などにいて,(いま)ごろになると,(ひく)(やま)におりてくるんだ。(がっ)(こう)(ちか)くのあちこちで()んでいるよ。」

花ちゃん
「へえー! こんなチョウが()んでいたら,きっとステキでしょうね。」

オーくん
「そうさ,ゆっくりと(なが)れるように()ぶんだ。(くら)(はやし)でも,このチョウが飛んでいると,あたり(いち)(めん)(あか)るくかがやくように()えるから()思議(しぎ)だね。」

花ちゃん
「え? いま,オー(くん),なんて()ったの。ゆっくり()ぶって言った?」

オーくん
「うん,そうだよ。このチョウは,ちょうゆっくりと()ぶんだ。」

花ちゃん
「それって,おかしくないの。ゆっくり()んでいたら,(とり)()べられちゃうわ。」

オーくん
「それが,そうじゃないんだな。アサギマダラというチョウは,たいへんよく()()ち,()(かた)もゆるやかなのさ。そうすると,てきにおそわれたりしないのかというと,それとはぎゃくで自分(じぶん)から目立とうとしているんだ。」

花ちゃん
自分(じぶん)から目立(めだ)つの?」

オーくん
「それはね,アサギマダラは,幼虫(ようちゅう)(とき)()べた植物(しょくぶつ)(キジョランという()っぱ)にふくまれているまずい物質(ぶっしつ)成虫(せいちゅう)になってからも(からだ)(なか)(のこ)しているからなんだ。(とり)がつかまえて,食べようものならはき()してしまい,(つぎ)には食べようとしないのさ。」

花ちゃん
「なーるほど。そういうことだったのね。」

オーくん
「テントウムシのあの(うつく)しい(いろ)ともようも,自分(じぶん)がまずい(むし)だと()らせるはたらきをしているんだよ。あ! モンタ博士(はかせ)だ。ぼくの()うとおりですよね。」

「そうだね。よく調(しら)べてあるね。アサギマダラは(よう)(ちゅう)やさなぎも()()つのさ。それにしてもオー(くん)はよく(けん)(きゅう)しているね。モンタ博士(はかせ)()っぱを()べたあとのことや,さなぎのこと,それから,アサギマダラは,(とり)のように(なん)(ぜん)キロもわたりをすることもお(はな)ししたかったけど,まただね。ともかく,動物(どうぶつ)(からだ)(いろ)やもようは,てきから()(まも)るのに,(おお)きな(やく)わりをはたしているということさ。そればかりか,えものを()るのに(やく)()っている()(あい)もあるよ。動物(どうぶつ)(からだ)(いろ)やもようは,()きていくための,自然(しぜん)のしくみの(ひと)つなのさ。」
モンタ博士

写真

(まる)いのは幼虫(ようちゅう)()べたあと    ふつうとちがってたれさがるさなぎ
   てくてく自然散歩シリーズ
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