2.植物の世界
(3)被子植物(双子葉類)のなかま
(11)おいしい植物の世界
(92)ソバの花って見たことある?
「この花,なーに。花ちゃん。」
「わたしも初めて見るお花だわ。分かんなーい。モンタ博士,この花なーに。」
「みんな,知らないの。見たことないかな。」
「うーん。見たことあるような・・・ないような・・・。やっぱり分からない。」
「そうか・・・。みんなよく食べていると思うんだけどな・・・。」
「いつも食べている? でも,これお米じゃないでしょ。あ! パンか。」
「パンと言えば,小麦ね。でも,小麦じゃないし。」
「お米でも,パンでもなければ,めん類だ。あ! うどんか?」
「うどんもスパゲティも小麦でしょ・・・。」
「あ! そばだ。焼きそばだ。」
「焼きそばって,中華めんよね。だから小麦でしょ・・・。」
「ひょっとして,日本そばか。」
「ピンポーン。大正解。当たり。これはソバのお花だよ。オー君も花ちゃんも初めて知ったの。」
ソバ
「おいら,初めてだ。」
「私も初めてだわ。」
「畑にたまに植えてあるからね。今度,ゆっくり見てごらん。」
「よく見ると,なかなかきれいな花ですね。」
「そばはね,短い期間に花がさき,実をつけ,収穫できるんだよ。今ごろのそばを秋そばとか新そばといって,味やかおりがいいらしいよ。」
「そばと言ったら,やっぱり長野県の信州そばでしょ。」
「さすが,食べ物のお話はくわしいのね。」
「長野県では一面のそばの花畑が見事だよ。そばは冷害があってもよく育つし,やせ地でもよく育つのさ。信州のそばは名物になっているね。
ところで,花ちゃん,『耳をそばだてる』という言葉を知ってる?」
」
「耳とソバとどう関係あるの。」
「でも,そんなのカンケーねえ♪。そんなのカンケーねえ♪。オッパッピー!」
「オー君,まじめにやって。」
「関係があるんだよね。そばの実というのはね,たまご型なんだけど,三角にとがっているんだ。『耳をそばだてる』というのは,耳をとがらして,よく聞けるようにすること,耳をすますという意味なのさ。オッパッピー!」
「なーるほど。ソバの実の形からできた言葉なんですね。」