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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (1)はなのつくりとはたらき
(88)うすべにいろのコスモスのはな
花ちゃん
「あーあ,ヒガンバナのお(はな)もお()(がん)がすんだら,(げん)()がなくなっちゃった(かん)じね。」

オーくん
「そう()えば,そうだね。」

花ちゃん
「あーあ,つまんないな。もっとずっとさいていてほしかったのにな。」

オーくん
「そう()えば,そうだね。」

花ちゃん
(なに)よ,さっきから,そう()えば,そうだね,の(れん)(ぱつ)でしょ。(わたし)のお(はなし)()いてくれてるの。」

オーくん
「そう()えば,そうだね。でもね,(しょく)(ぶつ)って,1(ねん)のうちで,とっても(うつく)しくさくというか,一番(いちばん)かがやくというか,そんな(とき)(かなら)ずあるんだね。」

写真
コスモス
「そう()えば,そうだね。オー(くん)もなかなかいいことを言うね。そのとおりだ。ところで,ヒガンバナがさき()わって,(つぎ)は,(なに)がさき(はじ)めたかな。あちこちをきょろきょろ見回(みまわ)してごらん。きれいにさき始めたよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「なんだろう。どんなお(はな)かな?」

オーくん
「きょろきょろと,てくてくしに()こうよ。」

「そうだね。てくてくもいいけど。ヒントはね,この(うた)さ。オンチだけど()いて。
♪♪♪ うすべにのコスモスが(あき)()
 何気(なにげ)ないひだまりにゆれている
 このごろ なみだもろくなった(はは)
 庭先(にわさき)でひとつせきをする ♪♪♪ 」
モンタ博士

オーくん
「うわあー,ひでえオンチだ。もうやめて! やめて!」

花ちゃん
「あんまり()いたことのない(うた)ですね。だれの歌なんですか。」

「よく()いてくれたね。この(うた)は,20世紀(せいき)のちょう偉大(いだい)なスーパーアイドルの歌なんだよ。すばらしい歌だろう。」
モンタ博士

オーくん
「モンタ博士(はかせ)も,(むかし)はアイドルにけっこうはまっていたんですね。でも,おいら,そのアイドルも()らないな。(いま)でもテレビに()ているの。」

残念(ざんねん)ながら,もう引退(いんたい)してしまったんだけどね。それはそれはとってもステキな永遠(えいえん)のアイドルだったね。また()いたいねー。」
モンタ博士

花ちゃん
「モンタ博士(はかせ)(なん)だか,(はなし)がどんどんずれてしまうようですが・・・だいじょうぶ?」

「おっといけない。それじゃ,今日(きょう)は,コスモスの(はな)を『科学(かがく)』していこう。」
モンタ博士

オーくん
科学(かがく)するって,どうするの。」

「かんたんさ。コスモスの(はな)をじっくりとよーく()てごらん。花びらは(なん)まいかな。」
モンタ博士

オーくん
「1,2,3,・・・8まいかな。あれ,()(なか)(なに)かあるけど,(なん)だ。」

花ちゃん
「うすべに(いろ)(はな)びらと,()(なか)()(いろ)(こま)かいのがあるわ。」

二人(ふたり)に,タンポポの(はな)のお(はなし)をしたことがあったっけ。」
モンタ博士

花ちゃん
「タンポポの(はな)は,たくさんの花が(あつ)まっているというお(はなし)でしたね。」

「よくおぼえていたね。タンポポの(はな)黄色(きいろ)いベロみたいな花,これをむずかしい言葉(ことば)で,(した)のようだから,舌状(ぜつじょう)()というんだ。タンポポの場合(ばあい)は,舌状花ばかりでできているけど,コスモスはどうかな。」
モンタ博士

花ちゃん
「ちょっとちがうわ。コスモスは,キク()(しょく)(ぶつ)だけど,()(なか)(なに)かあるわ。」

「そうだね。それじゃ,(つづ)きはまた(つぎ)にしよう。」
モンタ博士

キバナコスモス
 普通(ふつう)のコスモスとは(べつ)(しゅ)です。(くさ)(たけ)(ひく)く,()()()みの(はば)(ひろ)いのが特徴(とくちょう)(はな)一重(ひとえ)舌状(ぜつじょう)()(かさ)なった(はん)八重(やえ)()きです。名前(なまえ)はキバナコスモスだが,花の(いろ)黄色(きいろ)橙色(だいだいいろ)(あか)など変化(へんか)()みます。普通(ふつう)のコスモスにも黄色はありますが,これは,ピンクに黄色のすじが(はい)った花から玉川(たまがわ)大学(だいがく)農学部(のうがくぶ)改良(かいりょう)されたものです。しかし,コスモスはやっぱり「うすべに色」が一番(いちばん)! だと(おも)いますが・・・。
   てくてく自然散歩シリーズ
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