トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (5)ハチのなかま
(67)女王じょおうバチってどんなハチ?
写真
花ちゃん
「うわあー! こわい。」

オーくん
「ごめん,ごめん。おどかすつもりはなかったんだ。ごめんね。本当(ほんとう)にごめんなさい。」

「どうしたの? (なに)をそんなに(おお)さわぎしているのかな? あれ,オオスズメバチだね。それも,これは女王(じょおう)バチだね。」
モンタ博士

オーくん
「すごいだろう。この(まえ)日曜日(にちようび)にとったんだ。」

花ちゃん
「え! オー(くん)がとったの。」

オーくん
「おいらじゃないさ。榎田(えのきた)さんという(ひと)がいるんだけど,その人にとってもらったんだ。そうだよね,榎田さん!」

「そうだよ。ぼくは,モンタ博士(はかせ)のお()()さんでね,今年(ことし)小学校(しょうがっこう)先生(せんせい)になったんだ。よろしくね。みんなといっしょにてくてくできるので,もう,ちょう,うれしいのさ。イケメンの榎田(えのきた)さんとでもよんでもらおうかな。」
榎田先生

花ちゃん
「ふーん,そうなんだ。でもね,スズメバチはこわいハチなんでしょ。むやみやたらにとったりしないほうがいいんでしょ。けがしたらたいへんだわ。」

「そうだね。ほんとうに注意(ちゅうい)しないといけないよ。()をつけようね。」
モンタ博士

花ちゃん
「ところで,モンタ博士(はかせ)女王(じょおう)バチって,どういうハチですか。」

(いま)季節(きせつ)()られるアシナガバチやスズメバチは,ほとんどが女王(じょおう)バチなんだ。(さむ)さから()()まし,()をつくる場所(ばしょ)をさがしているんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「それから,どうするんですか。」

「まず,()場所(ばしょ)()めたら,巣をつくって,たまごを()む。それから,(よう)(ちゅう)(そだ)てるんだ。この幼虫がはたらきバチになるのさ。そして,(つぎ)から(つぎ)へとタマゴを産みつづける。そうやって,たくさんのはたらきバチがいろいろなはたらきをするんだよ。」
モンタ博士

写真
オーくん
「どんなはたらきをするんですか。」

「そうだな。幼虫(ようちゅう)のえさをとってきたり,てきとたたかったり,それから,()をつくったり,そうじもするね。つまり,いろいろ な()(ごと)()()ってやっているそうなんだ。」
モンタ博士

オーくん
「ふーん。ハチって,みんな協力(きょうりょく)しているんですね。」

(もっと)危険(きけん)野生(やせい)動物(どうぶつ)
 ヒグマが(ひと)をおそったり,毒蛇(どくへび)のハブにかまれたりと,野外(やがい)には危険(きけん)野生(やせい)動物(どうぶつ)がいっぱいいます。その(なか)でも(もっと)(こわ)いのがスズメバチです。スズメバチを()かけたら,無闇(むやみ)やたらと()いかけたりしてはいけません。じっとしていて,(とお)()ぎるのを()ちましょう。 ハチに()されるととても(いた)いのは,(はり)により()(さん)という(さん)(からだ)(ちゅう)(にゅう)されるからです。そのため,(じゃく)アルカリ(せい)(うす)いアンモニア(すい)をつけて中和(ちゅうわ)させることが大切(たいせつ)です。しかし,スズメバチなどの仲間(なかま)は,タンパク(しつ)(けい)(どく)()っているので,抗原(こうげん)抗体(こうたい)反応(はんのう)によりショック()する場合(ばあい)もあります。これは,人の体では,自分(じぶん)体内(たいない)(つく)られた()(がい)のタンパク質が(はい)ってくると,「異物(いぶつ)」として拒否(きょひ)反応(はんのう)(しめ)すからです。スズメバチに刺されても,それほどの痛みはありませんが,(はや)めにお()(しゃ)さんに()き,適切(てきせつ)治療(ちりょう)をしてもらうことが大切(たいせつ)です。
   てくてく自然散歩シリーズ
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