1.身近な自然の観察
(7)気象現象
(64)ひょうはどうしてできるの?
「モンタ博士! きのう,ひょうがふったんですよ。」
「すごかったな! 大きな大きな氷のかたまりが,空から落ちてきたんだ。」
「それは,それは,めずらしいものを見ることができてよかったね。」
「みんなで外に出ていって,ひょうをたくさん集めたの。」
「楽しかったな。あ! そうだ。ゴーだ!!!」
「あれ!オー君,ねえねえ,どこに行くの?」
しばらくすると,オー君が何冊も本を持ってもどってきたとさ・・・。
「ふむふむ・・・,なるほど・・・。あ! そういうことか・・・。」
「どこに行っていたの。ひょうはもうやんでしまったわ。」
「なあ,花ちゃん。おいらたちは,いつもモンタ博士にいろいろなことを教えてもらうだろう。今日は,ひょうについて自分で調べたんだ。」
「うわー! すごいね。それで,ひょうって,雪じゃないし,雨でもない。どうして,ひょうってできるの?」
「えっへん。まず,ひょうは,超あばれんぼうの積乱雲という雲のしわざさ。」
「雲のしわざ? 積乱雲って,入道雲のことでしょ。」
「まあ,そういうことだけど。きのう,ひょうがふる前に,ものすごいカミナリがなったよね。」
「そうそう,すごいカミナリだったわ。」
「そのカミナリ雲のしわざなのさ。雲ができて雨のつぶが落ちそうになると,はげしく上へ上へと空気がのぼるんだ。 これを上昇気流というんだ。」
「それで,それで・・・。」
「上に行くと,冷やされて,また落ちそうになって,また上に上がっていくことをくり返すうちに,氷が大きくなっていくんだよ。ひょうがふるのは,5月が一番多いそうなんだ。」
「すごい,パチパチパチだ。オー君には感心したね。えらいね。ひょうを見て,ああ,ひょうだ。おもしろいなで終わらずに,どうしてか? なぜだろうと疑問に感じて,いろいろと調べたオー君にはなまるだ。拍手だ。」