トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (2)くきのつくりとはたらき
 (3)被子植物ひししょくぶつ双子葉類そうしようるい)のなかま
 (9)わあ、たのしい! 草花くさばなあそびの世界せかい
 (10)あら、不思議ふしぎ植物しょくぶつマジックの世界せかい
(63)クサノオウは黄色きいろのマーカーペン(タンポポはしろえき
写真
オーくん
「あれ,この(はな),どこかで()たような()がするよ。」

花ちゃん
「この(まえ)自然(しぜん)観察会(かんさつかい)(とき)()たわ。」

オーくん
「そうだ。(おも)()した。みんなで(あそ)んだ(くさ)だ。」

花ちゃん
「そうね。みんなでサインペンみたいにして(あそ)んだわ。とっても(たの)しかったわ。また,遊びたくなっちゃった。」

「みんなはどんなことをして(あそ)んだの?」
モンタ博士

オーくん
「ぼくは,へのへのもへじをかいたよ。マーカーペンのように,すらすらと()けるんだよね。」

花ちゃん
(わたし)は,(はな)()をかいたの。でも,不思議(ふしぎ)よね。(くき)()っただけなのに,()(いろ)いしるが()るなんて,とっても不思議。」

不思議(ふしぎ)だな。どうしてかな,と(かんが)えることが大切(たいせつ)なことなんだよね。植物(しょくぶつ)には,黄色(きいろ)いしるが()るものもあるし,(しろ)いしるが出る(くさ)もあちこちにあるよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「そうだ。(わたし)(おも)()した。タンポポの(ふえ)をふこうとした(とき)に, ()っぱや(くき)()ったら,(しろ)いしるが()たわ。」

オーくん
「ふーん。おいらは(むし)()きだけど,植物(しょくぶつ)もけっこうおもしろいんだな。植物って(うご)かないからつまらないと(おも)ったけど,いろいろとやってみると(たの)しいんだな。」

「そうだよ。だから,植物(しょくぶつ)はただ()るだけじゃなく,さわったり,()ったり,(あそ)んだり,においをかいだりすると(たの)しいよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「ところで,モンタ博士(はかせ)。これは,(なん)ていうお(はな)。」

写真
クサノオウ
「そうだね。みんななら,(なん)という名前(なまえ)にする?」
モンタ博士

オーくん
黄色(きいろ)いしるが()るし,ペンのようにかける から・・・,黄色サインペン(ぐさ)! なんてどうかな?」

「いいね,おもしろいね。とくちょう をよくつかんでいていいね。」
モンタ博士

花ちゃん
(しろ)()ふわふわぺん(ぐさ),なんてどうかしら?」

「いいね,いいね! 二人(ふたり)ともすばらしいよ。 大切(たいせつ)なことは,名前(なまえ)(おぼ)えることではなくて,植物(しょくぶつ)仲良(なかよ)しになることだよ。」
モンタ博士

オーくん
植物(しょくぶつ)は,無理(むり)して名前(なまえ)(おぼ)えなくてもいいと()いたら,おいら,()()ちが(らく)になっちゃった。ねえ,(はな)ちゃん,いろいろなペン(ぐさ)(あつ)めに()こうよ。」

花ちゃん
「うん! ()こう,行こう!」

写真
タンポポの(しろ)(しる)(なん)のため?
 タンポポの(くき)()()ると(しろ)(にゅう)(はく)(しょく)(えき)(たい)()る。これが(ゆび)について,べとべとになったことのある(ひと)(おお)いと(おも)う。しかし,これがなぜなのかはあまり()られていないようである。この乳液中(にゅうえきちゅう)には一種(いっしゅ)のゴム成分(せいぶん)(ふく)まれているせいである。では,この乳液がなぜ()るかというと,(しょく)(ぶつ)にとって,この成分は(きず)(ぐち)(かた)めて保護(ほご)すると同時(どうじ)に,葉を()べた(ちい)さい(こん)(ちゅう)(くち)をべとつかせて(ふせ)ぎ,さらなる摂食(せっしょく)作用(さよう)(さまた)げる防衛(ぼうえい)手段(しゅだん)となっているのである。(むかし),ソビエトという(くに)があり,この国の戦車(せんしゃ)のキャタピラには,タンポポの仲間(なかま)の植物の乳液から(つく)ったゴムが使(つか)われていたということである。
   てくてく自然散歩シリーズ
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