トウショキッズ 東書KIDS

  • HOME
  • みなさまへ
  • 保護者の方へ
  • 先生へ
花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (7)ハチ・チョウ・ガ以外いがい昆虫こんちゅうのなかま
(58)花ちゃん・オーくん自由じゆう研究けんきゅう発表会はっぴょうかい ②(チョウのなかま調しらべ)
花ちゃん
「なーるほどね。オー(くん)のトンボのお(はなし)はとてもよく()かったわ。(ひと)(ひと)つの(しゅ)(るい)()るのではなく,グループや仲間(なかま)などでおさえることが大切(たいせつ)なんだわ。なーるほど,なーるほど。」

(はな)ちゃん,(なに)をさっきからつぶやいているの。」
モンタ博士

花ちゃん
「この(まえ)のトンボの仲間(なかま)(ひょう)がとってもよかったわ。グループや仲間で()ることがどれだけ大切(たいせつ)かというのがよく()かりました。」

「そうだね。モンタ博士(はかせ)植物(しょくぶつ)勉強(べんきょう)しはじめた(とき)に,(あつ)い植物図鑑(ずかん)()てね。こりゃ,ぼくにはできないとあきらめたこともあるんだよ。」
モンタ博士

花ちゃん
本当(ほんとう)なんですか。モンタ博士(はかせ)にもそんな(とき)があったんですか。」

「もちろんさ。(はじ)めは一冊(いっさつ)(あつ)植物(しょくぶつ)図鑑(ずかん)からどうやって調(しら)べたらいいのか,まったく()からなかったんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「それで,それで・・・。」

「そのうちにね,これはアブラナの仲間(なかま)だ,バラの仲間だ・・・。仲間のことを『()』というんだな。つまり,シソ科,ブナ科,マメ科,キク科といろいろあることに()がついたのさ。」
モンタ博士

花ちゃん
「それで,それで・・・。」

(おお)きな()(かん)から(さが)すのはたいへんだけど,シソの仲間(なかま)ということが()かれば,(あつ)い図鑑のほんの(すう)ページのところを調(しら)べればいいんだ。ということが()かったのさ。」
モンタ博士

花ちゃん
「それで,それで……。」

「だんだん()かってくると,これがまたおもしろくなって,また勉強(べんきょう)するわけだ。また(あたら)しいことが分かって,そのうち,おもしろ植物(しょくぶつ)世界(せかい)やおもしろ(むし)の世界にはまりこんじゃうというわけさ。」
モンタ博士

花ちゃん
「なーるほど,わたしも,チャレンジしてみよう。」

「お! (なに)(はじ)まるのかな。(たの)しみにしていよう。それじゃ,バイバイ。」
モンタ博士

 
それから,数日後(すうじつご)・・・。
花ちゃん
「ジャーン,完成(かんせい)です。『(はな)ちゃんのおもしろチョウの仲間表(なかまひょう)』できあがり。」

 
おもしろチョウの仲間表(なかまひょう)
(しょく)(そう)
たまご
終令(しゅうれい)幼虫(ようちゅう)
さなぎ
アゲハチョウ() ミカン()(しょく)(ぶつ)()べるものが(おお)い。その(ほか),クスノキ科・ケシ科・ウマノスズクサ科・セリ科などもある。 ほとんどが(まる)(かたち)のたまご。(ひょう)(めん)もつるつるしているものが(おお)い。ほとんどが1()ずつ(たまご)()む。 いろいろな(いろ)(かたち)がある。どれも(つよ)刺激(しげき)すると,(あたま)より刺激(しげき)(しゅう)のある(にく)(かく)()特徴(とくちょう)がある。 さなぎになる(とき)に,()のところだけが固定(こてい)される。また,(いと)(おび)のように(からだ)(ささ)える。(いろ)(みどり)(ちゃ)の2タイプ。
シロチョウ() アブラナ()やマメ科植物(しょくぶつ)()べるものが(おお)い。 (ほそ)(なが)()(なか)(すこ)しふくらんだ(かたち)で,たてにすじが(はい)るものが(おお)い。 いわゆるアオムシ(がた)で,(まる)いつつ型で(ほそ)(なが)いものが(おお)い。 アゲハチョウ()(なか)()によく()ており,帯蛹(たいよう)とよばれるさなぎである。
マダラチョウ() ガガイモ()植物(しょくぶつ)()べるものが(おお)い。 シロチョウ()(おな)じで,(ぼう)(すい)(けい)()ばれるものであるが,やや()(ひく)い。 (いろ)がどくどくしいようなはでなものが(おお)く,2(つい)(ほそ)(なが)()(つの)のようなものがある。 全部(ぜんぶ)がたれ()がったもので,(ひかり)かがやき,(うつく)しいさなぎである。
タテハチョウ() いろいろなものを()べるが,ヒョウモンチョウ(るい)はスミレなど,ある程度(ていど)()まっている。 表面(ひょうめん)はいろいろな ものがあるが,どれも(まる)(かたち)(きょう)(つう)(てん)である。 (あたま)に2(ほん)(つの)のあるものや,トゲを()つものもいくつかいる。 マダラチョウ()仲間(なかま)によく()ており,垂蛹(すいよう)と()ばれるさなぎである。
ジャノメチョウ() イネ()やカヤツリグサ科の(しょく)(ぶつ)()べる。 (まる)(かたち)をしたものが(おお)く,(いろ)(しろ)やあわい色のものがほとんどである。 (おお)くのものが(あたま)(つの)のようなものがあり,()っぽが(ふた)つに()かれている。 マダラチョウ()仲間(なかま)によく()ており,(すい)(よう)()ばれるさなぎである。
シジミチョウ() いろいろなものを()べ,マメ()やブナ科,また,肉食(にくしょく)のものもいる。 ひらべったい(まる)(かたち)で,(ひょう)(めん)にいろいろな()()がりやでこぼこがある。 扁平(へんぺい)でワラジのような(かたち)をしているものが(おお)い。 どれも(たい)(よう)であり,(おび)目立(めだ)たず,ピタリとつく。
セセリチョウ() (れい)(がい)もあるが,ほとんどがイネ()(しょく)(ぶつ)()べる。 なめらかなおまんじゅう(がた)で,(しろ)(おお)いが,(いろ)()わるものもある。 どれもイモムシ(がた)で,()をつづって()(つく)り,その(なか)にひそむ。 (ひょう)(めん)にロウを()すものが(おお)い。(おび)のようなもので下側(したがわ)につく。
花ちゃん
「この(ひょう)(つく)(まえ)は,どのくらいのグループがあるかも()からなかったけど,日本(にほん)には,8グループだけだと分かったの。これだけでもものすごいお勉強(べんきょう)になったわ。」

オーくん
「パチパチパチ。やったね,(はな)ちゃん。最高(さいこう)だよ,すごいね。でも,8グループというけど,7つしかないよ。」

花ちゃん
「あと,テングチョウ()というのがあるけど,これは一種(いっしゅ)しかいないので,(はぶ)いたの。テングチョウというのは,成虫(せいちゅう)越冬(えっとう)して,エノキなどを()べるんだよ。」

「おどろいたね。すっかりと(はな)ちゃんも(むし)博士(はかせ)じゃないか。よくがんばったね。」
モンタ博士

オーくん
「それじゃ,おまけとして,おいらがいろいろなアゲハの仲間(なかま)写真(しゃしん)()ったので,みんなで()ようよ。まだアゲハの仲間(ぜん)()は撮れていないけど,みんなで見て(たの)しんでね。」

「それは,それは,(たの)しみだね。」
モンタ博士

 
いろいろなアゲハの(しゃ)(しん)
写真1
アゲハ
写真2
ウスバアゲハ

写真3
オナガアゲハ
写真4
カラスアゲハ


写真5
キアゲハ
写真6
キアゲハ

   てくてく自然散歩シリーズ
このページの先頭へ