トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
3.動物どうぶつ世界せかい
 (7)ハチ・チョウ・ガ以外いがい昆虫こんちゅうのなかま
(56)トンボのはねについて
写真
オオシオカラトンボ
花ちゃん
「あ! これはシオカラトンボでしょ。」

オーくん
残念(ざんねん)でした。これは,オオシオカラトンボというんです。」

花ちゃん
「そっかあ。でも,よく()ているね。」

()ていることに()がついたことが大切(たいせつ)なんだよ。くわしく名前(なまえ)()からなくてもだいたいこの仲間(なかま)だろうと,分かることに意味(いみ)があるんだ。」
モンタ博士

花ちゃん
「ところで,オー(くん)昆虫(こんちゅう)観察(かんさつ)大好(だいす)きでしょ。それで(いま)までにいろいろなものを()てきたと(おも)うけど,トンボって(ある)くのかな。」

オーくん
「そりゃ,(かん)(さつ)(だい)()きオー(くん)ですが・・・え! トンボの(ある)(かた)? ちょいと()てよ。トンボが歩くか・・・???」

花ちゃん
「ねえねえ,トンボってどうやって(ある)くの。6(ぽん)(あし)があるんだから,カブトムシみたいに歩くのかな。」

オーくん
「そうだな。おいら,()かんなくなっちゃったよ。モンタ博士(はかせ)(たす)けて。」

「モンタ博士(はかせ)も,トンボが(ある)姿(すがた)()たことがないよ。ということは,トンボは歩かないのかな。しばらく()ってね。モンタ博士も調(しら)べてみるね。」
モンタ博士

 
それから数日後(すうじつご)・・・。
(はな)ちゃん,オー(くん)。あれからモンタ博士(はかせ)がいろいろと調(しら)べたところ,いろいろなことが()かったから(つた)えるね。おどろき,サプライズばかりだよ。」
モンタ博士

オーくん
「それで,トンボは(ある)くの。」

「それが,トンボの(あし)(ある)くためでなく,スイッチということが()いてあったよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「スイッチ? どういうことですか。」

「ドンボは(ある)くのが(にが)()で,(すこ)しの距離(きょり)でも(はね)()ぶんだ。むだに飛んでつかれないように,(あし)(くさ)などにふれるとすぐに羽が()まり,足がはなれるとすぐに羽が(うご)くしくみになっているのさ。つまりスイッチだよ。」
モンタ博士

オーくん
「そういえば,(なに)かの(ほん)に,(あし)(さき)はとても敏感(びんかん)触覚(しょっかく)のような役目(やくめ)をしていると()いてあったな。」

花ちゃん
「ということは,()んでいるときは(あし)はどうなっているの。」

()んでいるときには,(あし)()りたたんでいるんだ。()まる直前(ちょくぜん)に足を(ひろ)げるのさ。」
モンタ博士

オーくん
「なーるほど。うまくできているんですね。」

「トンボの(はね)はとても(かる)くてじょうぶなんだ。だから,あんなに(はや)()んだり,急旋回(きゅうせんかい)やホバリングまでできるのさ。」
モンタ博士

オーくん
「あのさ,おいら(おも)うけど,(はね)()ぶためだけでなく,(からだ)(まも)(やく)()もあるでしょ。カブトムシやカナブンなどは,(まえ)の羽がとてもかたくてじょうぶだね。」

「そうだね。トンボは自分(じぶん)()(まも)るために,(はね)(あつ)くじょうずにするだけではなく,うすくても性能(せいのう)のよいものにして()(ちから)(つよ)くしたんだね。」
モンタ博士

花ちゃん
「そういえば,トンボの(はね)(うご)(かた)はほかの(むし)とはちがうと(おも)ったときがあるわ。」

「そうだね。セミやチョウ,ガ,ハチなども4(まい)(はね)使(つか)って()ぶけど,トンボとはちょっとちがうんだ。(なに)がちがうのかというと,セミなどは,(まえ)の羽と(うし)ろの羽をいっしょに(うご)かすようにフックのようなものがついているんだ。だから,トンボの(ほう)がより複雑(ふくざつ)な動きができるということなんだ。これからもいろいろな(むし)がどうやって飛ぶかを観察(かんさつ)していこうね。」
モンタ博士

双翅目(そうしもく)の(はね)について
 ハエやカ,アブなどは2(まい)しか(はね)がないので,この仲間(なかま)双翅目(そうしもく)といい ます。(まえ)の羽はきちんとありますが,(うし)ろの羽は退化(たいか)して(ちい)さくなってしまい,()ぶための役目(やくめ)をしていないようです。その後ろ羽は,うちわ(がた)やたいこばち形をしていて,平均棍(へいきんこん)()ばれるものになっています。
   てくてく自然散歩シリーズ
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