2.植物の世界
(3)被子植物(双子葉類)のなかま
(42)てくてくの秋・・・センニンソウを観察しよう
「花ちゃん,昨日のクズの花は,とってもいいにおいがしたね。おいら,ものすごくおどろいちゃったな。」
「そうね,クズの花がさき始めると,夏も終わりですね。いよいよ楽しみな秋の始まりね。」
「『食欲の秋』というんだろう。何だか,おいらおなかがへってきちゃったよ。」
「くいしんぼうですね,オー君は・・・。秋といえば,『芸術の秋』とか,『スポーツの秋』とか『読書の秋』とかあるんですよ。」
「そうだね。まだまだ暑い日が続くけど,吹く風にどこか秋を感じるね。ところで,秋と言えば,『・・・の秋』とかあるけど,『てくてくの秋』なんてどうかな。学校の近くをてくてくしてみよう。いろいろ発見できるよ。」
「そうですね。教室にばかりいないで,あちこちとてくてくしましょう。」
「そうだ。校庭に行ってみよう。あれ? あそこに何か花があるぞ。」
「あれ? この白い花は何ていうのかな。花ちゃん,知ってる。」
「あれは,たしか・・・。センニンソウというお花ですよね,モンタ博士。」
「そのとおり。よく知ってるね。さすがは植物博士の花ちゃんだね。感心しちゃうね。」
「せんにん? 1000人がどうかしたの?」
「そうじゃないわよ。でも,どうしてセンニンソウなんて名前があるのかな。」
「それはね,センニンとは『仙人』という意味なんだよ。花が終わったあとに,実につく毛が多くてね,それを仙人のひげのように見立てて名前をつけたのさ。」
「なーるほど。そういう意味があるのか。こりゃ,花の後が楽しみだな。」
センニンソウ
モンタ博士の推薦図書
「センス・オブ・ワンダー」レイチェル・カーソン 著
レイチェル・カーソンは,公害問題や自然保護問題の先駆者として,世界的に有名なアメリカの科学者(化学)です。「沈黙の春」も名著。「センス・オブ・ワンダー」は読んでおくと,子育てにも有効だと思いますが・・・。