トウショキッズ 東書KIDS

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花ちゃん・オー君・モンタ博士のてくてく自然散歩シリーズ
2.植物しょくぶつ世界せかい
 (3)被子植物ひししょくぶつ双子葉類そうしようるい)のなかま
 (11)おいしい植物しょくぶつ世界せかい
(7)おちゃのおはなし
 (緑茶りょくちゃ紅茶こうちゃもウーロンちゃもみんなおなから)
写真
チャ(ツバキ科)
オーくん
「ねえ,(はな)ちゃん。この(まえ),これからの季節(きせつ)は花が(すく)なくなるって()ったけど,そうでもないな。(がっ)(こう)()(かえ)りにしょっちゅう()る花があるよ。今日(きょう)(あさ),とってきたんだけど,これなんていう花なの。」

花ちゃん
「まあ,これは,お(ちゃ)(はな)よ。どこにあったの。」

オーくん
「えっ! これがお(ちゃ)(はな)? お茶って,緑色(みどりいろ)をしていて,ばあちゃんが()んでいる,あれ?」

花ちゃん
「そうよ。オー(くん)()らなかったの。これは(はな)だけど,()っぱをつんで,むしてから()やして,それから()でもんでつくるのよ。」

オーくん
「へえー。(なん)でも()っているんだな。(はな)ちゃん,さすがだね。」

花ちゃん
「ねえ,オー(くん)。どこにお(ちゃ)(はな)がそんなにたくさんあったの。」

オーくん
学校(がっこう)のうらの(もん)()(ひがし)()かって()くと,おじぞうさんがあるだろう。そこを(ひだり)にまがるんだ。手前(てまえ)(みち)両側(りょうがわ)にもういっぱいあったよ。」

花ちゃん
「それは,()らなかったわ。(わたし),こんどぜったいに()()くわ。」

(はな)ちゃん,オー(くん)今日(きょう)はお(ちゃ)のお(はなし)かね。ぼくも(なか)()()れてほしいね。」
モンタ博士

オーくん
「モンタ博士(はかせ)もお(ちゃ)()きでしょ。お茶っていつごろから()んでいるのかな。」

昔々(むかしむかし)中国(ちゅうごく)でね,ある(ひと)がお()をわかそうと(おも)っていたときに,()()()ちてきて,そのお湯の(なか)(はい)り,(うつく)しい(いろ)になったので,それを()んでみたら,よい(かお)りがして(あじ)もよくて,(げん)()()てきたそうだ。それがお(ちゃ)(はじ)まりらしいよ。2000(ねん)くらい(まえ)には飲んでいたと(ほん)にも()いてあるそうだよ。」
モンタ博士

オーくん
「ふーん。そんな(むかし)から()んでいたのか。なるほどね。ところで,モンタ博士(はかせ)は,おちゃけも()きらしいけど,お(ちゃ)では,どんなお茶が()きなの。」

「そうだね。ふつうに()(みどり)(いろ)(りょく)(ちゃ)()きだし,紅茶(こうちゃ)もいいね。それから,ウーロン(ちゃ)もおいしいね。麦茶(むぎちゃ),コンブ(ちゃ),はぶ(ちゃ)もよく飲むよ。」
モンタ博士

花ちゃん
「いろいろとお(ちゃ)ってあるんですね。」

麦茶(むぎちゃ)はオオムギの果実(かじつ),コンブ(ちゃ)はコンブから,はぶ(ちゃ)はエビスグサの(たね)から(つく)るんだ。でもね,緑茶(りょくちゃ)紅茶(こうちゃ),ウーロン(ちゃ)はみんな,(おな)じチャの()っぱから作るんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「えっ! みんな(おな)じお(ちゃ)()っぱから(つく)るの。()らなかったな。」

(つく)(かた)がちがうんだよ。むずかしいから(はな)さないけどね。」
モンタ博士

花ちゃん
「ところで,どうして,そんなにお(ちゃ)()むのが()きなんでしょうね。」

「お(ちゃ)にはね,すべてカフェインというものがふくまれていてね,それが,気分(きぶん)をよくしたり,(あたま)(はたら)きをよくしたりするんだよ。(むかし)はお茶は(くすり)として使(つか)っていたと()われているんだよ。」
モンタ博士

オーくん
「お(ちゃ)(あたま)がよくなるのか。そいつはいいことを()いたぞ。」

花ちゃん
「でも,宿題(しゅくだい)はちゃんとやらなければいけないんですよ。オー(くん)()かった。」

「お(ちゃ)はいつも緑色(みどりいろ)をした()っぱをしているから,(なん)()うんだっけ。」
モンタ博士

オーくん
「いつも緑色(みどりいろ)()をつけているのは,常緑樹(じょうりょくじゅ)というんでしょ。」

花ちゃん
常緑樹(じょうりょくじゅ)日本(にほん)(みなみ)西(にし)地方(ちほう)(おお)いんでしょう。それじゃ,ふつうの(やま)にもたくさんのお(ちゃ)があるということなのね。」

「そうだね。普通(ふつう)(やま)にそこらじゅうにあるよ。自然(しぜん)()えているんだよ。お(ちゃ)(おな)仲間(なかま)で,(いま)(にわ)などにさいている(はな)があるだろう。学校(がっこう)にもあるよ。(なん)だか()かるかな。お茶でも()みながらゆっくりと(かんが)えてごらん。」
モンタ博士

緑茶(りょくちゃ)紅茶(こうちゃ)もウーロン(ちゃ)もみな(おな)じチャの()っぱから
 東海道(とうかいどう)(たび)すると,茶畑(ちゃばたけ)広範囲(こうはんい)(ひろ)がっている。それらは,すべて,緑茶(りょくちゃ)であるが,製法(せいほう)(ちが)いによってウーロン(ちゃ)紅茶(こうちゃ)(つく)れてしまうのである。すなわち,紅茶とは,茶の(なま)()をしおらせてもみ,(あっ)して発酵(はっこう)させてから,乾燥(かんそう)させたものであり,ウーロン茶は,(よわ)く発酵させてもので,緑茶と紅茶の(ちゅう)(かん)(てき)なものである。
 なお,()(かい)(もっと)()まれているお(ちゃ)といえば,それは紅茶(こうちゃ)であり,世界(せかい)の75(パーセント)にものぼっている。なお,緑茶(りょくちゃ)高級品(こうきゅうひん)といわれる玉露(ぎょくろ)とは,()()(まえ)20(はつ)日間(かかん)くらいすだれで(おお)うか,茶の()直接(ちょくせつ)わらを(うす)くかけて組織(そしき)(かた)まらないようにしたものを()()り,もんで(かわ)かしたものである。また,お抹茶(まっちゃ)というのは,玉露の()()などの(かた)()(ぶん)を取り(のぞ)粉末(ふんまつ)にしたものである。
   てくてく自然散歩シリーズ
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